11.さんざんやまとたけだけ | ||
何やら訳の分からんこと言って呪文のようですが、「山山山と岳岳」ってことです。いや、それも分からんか? ってことで下記へ。 | ||
群馬県には域内に山体全体が収まる有名山として、上毛三山(じょうもうさんざん)と称される山があります。同様の名高い山は他にも武尊山や至仏山がありますが、赤城山の陰や奥となって平野部から見えないまたは見えにくいためか、その二山を除いた三山を指して言っています。それは標高の高い方からその赤城山、東西の並びで西に榛名山、ちょっと離れて岩山として名高い妙義山の三山を指します。 この内、赤城山と榛名山は複合火山でたくさんのピークが集まり裾野も長く遠目に美しく、その立派な見栄えは東京以北の関東平野から良く目立ちます。鉄道でも高速道でも都内から新潟/長野方面に向かう時、ビル群が無くなり田畑など見通しよくなるとすぐ目につきますよね。残念ながら妙義山は標高低く前述の2山に比べ山体もずっと小さいため、途中の丘陵に隠れたりしてイマイチ目立ちません。それでも熊谷市を通り過ぎる頃から西の果てにゴツゴツした岩山は全然他と違う景観でもあり、あの山なんだ?と言うことにはなるでしょう。 |
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さてここまですでに何度も出てきた「山」という漢字ですが、皆さんはなんて呼んで(読んで)ましたか? | ||
あくまで県内で県民が発する呼び方としますが、武尊山は「ほたかさん」と「ほたかやま」両方聞いたことあります。至仏山は「しぶつさん」だけ。赤城山は一般には「あかぎさん」、人により「あかぎやま」と両方あるけど「あかぎざん」はない。同じことが浅間山にも言え「あさまさん」「あさまやま」はあるけど「あさまざん」はありません。榛名山と妙義山は共に「さん」呼びで「はるなさん」「みょうぎさん」だけです。 | ||
北海道の大雪山は正式には「だいせつざん」のようなのですが、一般には「だいせつさん」「たいせつざん」「たいせつさん」もみんな聞いたことあり、どうやらそこまで統一されて無いようです。 「ざん」呼びはその大雪山、恐山のように特定の山では無く、目立つ山の集合体を指して呼ぶことが多いかなというイメージです。結果的にそれは火山の集合体を指すことが多くなりそうですが、そうは言っても前述の赤城山や榛名山は「ざん」呼びしないし・・・・。 大雪山・恐山・赤城山・榛名山・ついでに妙義山(一応火山の残骸)もですが、共にその名を持つ山が集合体の中に無いという共通点はあります。まあ「ざん」呼びに関しては必ずしも当てはまらない、あるいは筆者の見当外れか?っということでしょう。 |
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県内では思いつく限り「岳」の「たけ」呼びはありません。谷川岳を「たにがわたけ」とは聞いたことありません。そもそも「岳」のつく山が県内では谷川岳周辺や妙義山などより険しい山に対して、あるいは岩山に「岳」呼びが多いことは納得でしょう。おそらくそれは全国的にも通じると思われ、最近西上州の山項で紹介した岩山
マムシ岳 もその一つです。 中部山岳を中心にかなりの数の○○岳が存在しますが、すべてではないにしても圧倒的多数は「だけ」呼びかと思われます。同じくこちらも全国的にその傾向は変わらないでしょう。 例外的に、たとえば八ヶ岳や燧ヶ岳は「だけ」呼びする人もいますが、一般には「たけ」呼びの方が多数派かと思われます。つまり「たけ」呼びの山岳は「○○ヶ岳」または「○○の岳」と呼ばれる山に多いような気がします。槍ヶ岳もそうですよね。 あくまで筆者の印象であり、歴史的に、あるいは国語的に濁るか濁らないのか発音・発声的な意味があるのかもしれません。 |
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さんざんやまとたけだけ。 神社とか寺とか宗教的、あるいは統治的・政治的側面も含め呼び名の背景、由来(歴史)とか、好きな山であれば豆知識的に知りたいところです。ある程度名の知れた山の敬称みたいなものとして筆者の感覚としては、さん>だけ>やま=ざん=たけ、5:2:1:1:1って感じかな? なぜそう呼ばれるのか、呼ばれるようになったのか、統計的に誰か解析してほしいなぁ。 |
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余談ですが、 群馬県に掛かる百名山は11座。そのうち県内に山体全体が入る山は4座。武尊山、至仏山、赤城山、草津白根山です。他の7座はいずれも県境の山となります。 他に県境から直線距離2〜3km程度までの近隣山岳として燧ヶ岳と両神山があります。 |
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最終更新 2025年 3月30日 新規追加 2025年 3月 8日 |
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