大雪山〜トムラウシ山主稜縦走−2

 新規追加  2003年9月1日
ホソバウルップソウ
高根ヶ原のホソバウルップソウ

 

コース 白雲岳避難小屋→高根ヶ原→忠別沼→忠別岳→忠別岳避難小屋
総歩行時間(休憩含まず) 約5時間

 

ガ イ ド 
第2日 2003年7月16日現在
 
 
高根ヶ原への下り(↑左)
白雲岳避難小屋からハイマツを少し分けると、やがてツガザクラ類などの高山植物に囲まれた道となり、沢源流を左に見ての下降となる。この写真は上部を振り返ったところ。間もなく沢は広大な雪渓に埋もれる。
スレート平(↑右)
平たい岩石の転がるスレート平。この後緩い下りにかかると下写真のエゾツツジなどが現れてくる。
 
エゾツツジ(↑左)
お馴染みエゾツツジは高原温泉分岐までの間に多い。
ホソバウルップソウ(↑右)
同じくホソバウルップソウもスレート平から高原温泉分岐までの間数カ所に群落を作る。しかし写真のようにすでに時期遅れで花には遅かった。あきらめかけた頃、最初の写真の立派な株に出会う。後に化雲平などでも群落に出会うが、縦走中これほど花が残っていたのはこの株だけだった。
 
高原温泉分岐(↑左)
高原温泉への三笠新道分岐。私が来た数回の中で三笠新道は通れた試しがない。熊出没で事実上永年封鎖状態?
コマクサの群落(↑右)
こんな群落が忠別沼への登りにさしかかるまでの至る所にある。
 
チシマツガザクラ(↑左)
小さな花だが、水滴をたくさん付けた姿は雨天下でもキラキラしてかなり目を引く。
平ガ岳付近のハイマツ帯(↑右)
背丈を超えるハイマツやナナカマドを両手でかき分けながら進む。テントやマットなど、ザックへの取付は肩幅(ザック幅)以内に納めないと後悔する。けっこう飽きるくらい長い。この日のような雨天時は特にナナカマドから降り注ぐ夕立のような大粒の水滴に、カッパの耐久試験となること間違いなし。
 
忠別沼(↑左)
ハイマツ帯から解放され長い長いダラダラ登りを過ぎると、少し下って木道が現れ忠別沼に出る。忠別沼は前後のコース取りからして小休止にちょうど良い場所だが、残念ながら腰を掛ける場所が無い。写真は歩いてきた道を振り返ったところ。
忠別岳直下のエゾノハクサンイチゲ群落(↑右)
白い花はチングルマではなくエゾノハクサンイチゲ。大群落となることの多いこの花も、ちょっと盛期は過ぎたかな?という感じだった。それでも今回のルート中見た中では、この場所がもっとも密度濃く咲いていた。
 
忠別岳(↑左)
登りの傾斜が緩まり木道が現れるとすぐ忠別岳山頂着。
忠別岳西壁(↑右)
忠別岳は東西でまったく山の様相が異なる。ほぼ垂直の西壁は山頂道標からわずか3〜4mで落ち込む。あまり大胆に覗き込まない方が良いかも?
 
忠別岳東面(↑左)
東面は写真のお花畑。チングルマを主体にエゾノハクサンイチゲなども混じる。中央奥が山頂。
忠別岳避難小屋分岐(↑右)
山頂付近のお花畑を過ぎるとおよそ250m急下降し、やがて傾斜が緩むとしばらくして避難小屋分岐が現れる。

忠別岳避難小屋
分岐から10分ほど、大雪渓越しに忠別岳避難小屋が霞む。水場はこの雪解け水が水量豊富な沢となって流れる。
避難小屋は2階建てだが、詰めても30人ちょっと程度までの大きさ。水場に近いテントサイトは悪天の場合ちょっと厳しいかも?
 
 
コマクサ
今回見た中では一番立派な株。平ガ岳付近のうるさいハイマツやナナカマドを抜けた後、登山道脇に咲いていた。

 

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