西上州の山野草 |
最終更新 2011年 4月 8日 |
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里山や田舎のあぜ道を彩る可愛い花々。ちょっと林道など入った山の花々。そんな写真集です。
園芸種を除く西上州の低山や野山で自生している草花や、灌木に咲く花を取り上げました。
ゆっくりお楽しみください。 |
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ゲンノショウコ
薬草の横綱「ゲンノショウコ」。
夏から秋にかけて林道脇などに普通に見られるが、気づかず通り過ぎてしまうことが多い。
下↓で紹介のクサノオウは鎮痛解毒薬の定番。こちらは下痢止めや腹痛薬の定番として超有名。
西日本では赤花が普通らしいが、関東では鱗粉のようにキラキラ光る白花が普通。 |
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カワラナデシコ
通りの少ない林道で、轍の間の草むらや法面で見かけることが多いカワラナデシコ。
西上州では飛び地的に分布しているようで、ひょっとして園芸種かも知れないがすでにしっかり根付いている。 |
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セキヤノアキチョウジ
やや紫がかった濃い青色の花で、小さいがよく目立つ。
本来湿地を好むようだが、西上州では林道脇や林縁で花を重たそうに垂れ下げていることが多い。
風が吹くとゆらゆら揺れて写真を撮るのがやっかいな花だ。 |
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カメバヒキオコシ
シソ科特有の小さな花をたくさん付けて、草丈もあり密生することが多いのでけっこう目立っている。
林道や山道の脇を彩ることが多い。 |
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キキョウ
昔々(子供の頃)、西上州のどこにでもあったキキョウ。
現在は余程探し回っても、自然の状態では滅多に見つけられない貴重な花となった。
今でもある所にはあるのだが、あった所にはまったく無くなってしまった?!
それもそのはず、絶滅危惧種に指定されてしまったらしい。 |
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ユキザサ
初夏の林床で群生するお馴染みのユキザサ。
薄暗い林床で木漏れ日を浴びた真っ白の花は鮮やかに目を引く。
名前はこの白い花を雪に、葉を笹に例えた。 |
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ヒメハギ
小さいながらも鮮やかな花色と、何とも妙な形の花。
全国に分布するらしいが足下の小さな花に、西上州で気づいたのは今回初めて。 |
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ハナイカダ
他に名の付けようが無いくらい、名は体を表す。
探せばそれなりに見つけられるが、葉の上に花を咲かせるという意味で非常に珍しい花。
薄暗い林下に咲く落葉低木。 |
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ツユクサ
何の変哲もないお馴染みのツユクサ。っと思いきや、アップで見るとなかなかその花は個性的。
真っ青な花弁2枚の下に白い花弁1枚がつく3枚花弁、ということからしてちょっと珍しい。
黄色い雄しべをアクセントに、1本の雌しべと2本の雄しべが伸びる。 |
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ソバナ
名前は杣道(そまみち)に生える菜という意味で、くせが無くとてもおいしいらしい。
一般には沢沿いなどで見られるが、西上州では林道脇の法面などからひょっこり顔を出していることが多い。
釣り鐘型の花はなかなか愛らしい。 |
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ヤマハハコ
一見、ウスユキソウかと見間違うような雰囲気の小さな花。
白い花びらはカリカリしてプラスチック製のよう。
↑のソバナと同じく、林道脇の法面や砂利の間から茎を立ててることが多い。 |
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オキナグサ
西上州でも自生してはいるが場所は限定的。写真は人家の近くに自生していたもので、園芸種かも知れない。
草全体に産毛が生え、茶色いクロユリのような花を下向きに付ける。
種の時期は上向きにチングルマ(高山植物)のような穂となり、名前はこれを白髪に例えた(写真右)。 |
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ミツバウツギ
付近にほのかな良い香り漂わすかわいい花。
林縁や沢沿いで垂れ下がるように咲く花は、遠目で見ると白ごまをまぶしたよう。
新芽は山菜として天ぷらにするとなかなか美味。 |
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ミヤマキケマン
沢沿いや林道沿いの崩壊地にいち早く進出する花。
写真の花も山の崩壊地を独占するように咲いていた大きな株の一つ。
他によく似た仲間としてムラサキケマン、ヤマエンゴサクなどなど。 |
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シュンラン(じいとばあ)
今や西上州でも絶滅の危機に瀕する超貴重な存在となったシュンラン。
昔は周りの山々のどこにでも自生していたものだが、ランブームの乱獲でことごとく掘り返されてしまった。
西上州では「じいとばあ(じいさんとばあさんの意味)」などと呼ぶのが一般的? |
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ミツマタ
昔から和紙の原料としてコウゾと共に名高いミツマタ。名前は三方に分かれて分岐する枝からつけられた。
かわいい花は前年の秋から房のまま蕾で冬を越し、他に先駆けて早春の山々を飾る。
西上州では3月中旬〜4月いっぱいまでと花期も比較的長く、庭木としてもよく育てられている。 |
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ミツバツチグリ
比較的日当たりのいい山野の南斜面や林道脇などで、地を這うように広がっては鮮やかな黄色の花を咲かせる。
この種のものにはキジムシロなど似たものが多いが、本種は比較的花も大きく名前通り三つ葉という特徴がある。 |
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クサノオウ
薬草の王様クサノオウ。もっとも漢字では単に「草の黄」と書くこともある。
葉や茎を折ると出る黄色の汁にはアルカロイドたっぷりという、毒草の王様でもある。
乾燥させて鎮痛・解毒剤、汁のまま虫さされ、腫れ物などに効くらしい。
とは言え、写真のような黄色い花と植物体全体に生える白い毛はなかなか美しい。 |
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チゴユリ
比較的明るい樹林下や林道脇に生える、高さ15〜20cm、花径2cm程の可愛い花。
名前のチゴは「稚児」のことで、まさに名は体を現す。
普通花は先端に1個咲かせるが、写真のように2〜3個付くこともある。 |
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ヤマブキソウ
薄暗い杉林の中や沢沿いなどの湿り気のある樹林下を、鮮やかに彩るヤマブキソウ。
花が↓のヤマブキに似ているためこの名前が付いた。但し、こちらは4枚花弁。
直径5〜6cmになる大きな花は大変見栄えが良く、薄暗い樹林下では群生する姿に目を奪われる。 |
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ヤマブキ
山吹色の本家本元はこの花の色のこと。
英語のgolden yellow(bright yellow)は黄金や酒(シャンペン?)の色のたとえらしい。
春のやぶ山でよく目立つ花の代表格がこれ。
雑木とは言え、斜面一面を山吹色に染め上げる大群落は春の風物詩。 |
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モミジイチゴ
ヤマブキある所には大概こんなモミジイチゴの花もある。
木になるこの種の野生のイチゴとしてはもっとも美味しいと言われるモミジイチゴ。
黄色い果実が熟すのは6月頃。これは食べに行かない手はない。 |
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ジュウニヒトエ
山野の樹林内や田畑のあぜ道に生える多年草。
ジュウニヒトエという名前は幾重にも重なって輪生する花を、宮中の女官の服に見立てたとのこと。
西上州では珍しいかとも思ってた花だが、探せばあるある。 |
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ヒトリシズカ
やや湿り気味な半日陰の山野などに生える多年草。
ジュウニヒトエがあれば、こちらは特徴的な花穂を静御前の舞姿に見立てたもの。別名ヨシノシズカ
ちなみにヒトリシズカがあれば別種でフタリシズカもあるらしい。 |
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フタリシズカ
そのフタリシズカが見つかった。静御前につきまとう(義経の?)幽霊との二人姿ということらしい。
もっともその花穂の数はヒトリシズカほど一定ではなく、6本程度まであるとのこと。写真の株では4本が多かった。
ヒトリシズカはカラマツソウなど似た花も無くはない。が、フタリシズカは何とも妙な花である。
尚、ヒトリシズカは大きくても20〜30cm。対して一月ほど遅れて咲くフタリシズカは50〜60cmになる。 |
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シロバナエンレイソウ
こちらもやや湿り気味な山野の半日陰などに生える多年草。
エンレイソウは紫褐色の花破片3枚のみだが、この写真では更に緑の外花破片3枚が付き、シロバナエンレイソウと判明。
写真で淡紫色の内花破片は普通は名の通り白色。盛りを過ぎるとこのように色ずくものもあるらしい。
3枚の葉は各々直径15cm程に大きく開く。 |
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ニリンソウ
こちらはよく見かける代表格。西上州では湿り気味の山道や沢沿いに多い。
名は一つの茎から二つの花芽が出ることからついたらしいが、必ずしも二つとは限らない。
写真の株は他からポツンと離れ、斑入りの葉も美しい立派なものだった。 |
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かたくり
春、福寿草(ふくじゅそう)やサクラソウなどと共に真っ先に咲く花の一つ。
昔はどこの里山にも咲いてたらしい。
森林公園・自然公園など半ば人工的に植栽保護された群生地は数多いが、園芸ブームの乱獲のため自然の群生地は少なくなった。 |
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タチツボスミレ
日本の野山に普通に見られるスミレ。おそらく甘楽周辺の山野でももっとも多いだろう。
花の色は普通淡紫色らしいが変種も多いらしい。この株ではほとんど青と言っていいものだった。 |
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ツルネコノメソウ
清水を流す朽ちかけた木製のとよに、苔と共に寄生するようびっしり根をおろした小さな小さな花
木漏れ日に輝く姿は写真を撮るよう誘っていた。 |
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