生分解性プラスチック&環境掲示板過去ログ6/2002年7月〜12月
注記) ログ本文は原文のままの掲載です。各リンクは生きてますが、その後の削除・移動等により切れてる場合も考えられますので、ご了承ください。
12月28日<土>9時31分:龍さん
生分解性プラスチックの生分解のしやすさというのは、何によって決定するのですか?
新しいグリーンポリマーを合成したいと思ってるのですが、ベンゼン官がユニット内にあると生分解は、しませんかね〜?
どなたか教えてもらえると嬉しいです。。
12月20日<金>8時15分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/greenpla2/col-30.htm
みなさんカキコありがとうございます。
さて、環境コラムを更新致しました。
今回は「乳酸系生分解性プラスチックその2」と題して成形性についてです。
↑上のリンクよりお入り下さい。
12月2日<月>20時15分:名無しさん
http://homepage2.nifty.com/organic-chemistry/lesson2.htm
でも見てみて下さい。っていうか、構造式とか化学式なんて、
有機化学の教科書か、google検索ですぐ分かりますよ。
12月1日<日>10時51分:原口義信さん
11月27日産業新聞に掲載されました関東学院大
エチレンビニルアルコール?化学式若しくは構造体を教えて下さい。
12月1日<日>10時46分:原口義信さん
ポリL乳酸・ポリD乳酸の化学式若しくは構造体を教えて下さい
11月27日<水>9時15分:管理人さん
みなさん、カキコありがとうございます。
>かずさん
ご無沙汰&ありがとうございます。
コラム次回のアップは12月中旬頃の予定です。(と言っても大概20日前後になっちゃうけど ^^;)
>BARさん
穀物メジャーのカーギルと化学メジャーのダウケミカルですね。
これは・・・・っと思ったらアメリカはやることがデカいし素早い。
でも国内化学は構造不況業種でもあって、同じ提携でもプラスチック関連は背に腹は替えられないという生き残りの提携話が多い。
そこで特許の件ですが「全て押さえた」というのは、何て言うか言葉のあやと言うか、一種のイメージ戦略とも考えられ・・・・
だって「全て」なんて不可能でしょ。
いずれにしても国内需要が数万トン〜10万トンオーダーにならないと、国内メーカーの本格的な動きは無いんじゃないかな?
それまで乳酸系ではカーギルの天下が続くでしょう。
でも繰り返しますが、商売になると分かれば「よし、うちも・・・」ってことになります。
資本主義自由経済ってのはそういう社会ですからね。
>kassyさん
情報ありがとうございます。
11月27日<水>1時38分:kassyさん
京都新聞2002年11月21日News
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/2002nov/21/W20021121MWC2K100000120.html
放射線で生分解性プラスチック強化
京都大助教授が開発
(本文はリンク先を参照ください)
検索してたら見つけました。ポリ乳酸系はかなり明るいようですね。
11月26日<火>11時42分:BARさん
>管理人さん
>また、カーギルがどのような範囲の特許を取ってるかは知りませんが、製造特許というのは以外に効果が薄いとも聞きます。
うーん、そうなんでしょうか? 私も詳しいことは知りませんが、量産に必要な特許はカーギルが全て押さえていると聞いたことがあります。
現時点でカーギルに対抗するような原材料メーカーがあれば、相乗効果で価格も下がるとは思うのですが、ライセンス契約でしか製造できないようであれば厳しいかも。
いずれにしても特許というのは全ての生分解普及のキーポイントかもしれませんね。
11月26日<火>11時21分:BARさん
余談ですが、カーギルのポリ乳酸の商品名は[Natureworks]だそうですね。
>かずさん
>実際、カーギルとダウが手を組んでからPLA事業から撤退したところも多いと聞きます。
カーギルとダウって違う会社だったんですか・・・・勉強になります。
11月25日<月>17時37分:かずさん
おひさしぶりです。
今回のコラムはPLAなのですね。
利点・欠点の比較など参考になる話が多く、続きが楽しみです。
>BARさん
日本では三井化学、三菱樹脂、ユニチカが乳酸系プラを出していますね。
個人的に島津がPLAでは本命だと思っていたのですが少し前にトヨタに部門ごと売ってしまったようです。
トヨタはインドネシアにPLAプラントを作るという話を聞いたのですが…
カーギル・ダウに対抗するのではなく自社製品に使用するのではないかと思います。
実際、カーギルとダウが手を組んでからPLA事業から撤退したところも多いと聞きます。
プラントが本格的に動き出せばカーギルダウの天下のような気もします。
憶測の多い書き込みですが…
11月22日<金>20時23分:管理人さん
>BARさん
カキコありがとうございます。
>カーギル以外にポリ乳酸を生産する企業あるいは将来的な可能性はあるのでしょうか?
>ポリ乳酸の価格はカーギル次第ということになるのでしょうか。
原材料を握り、すでにプラントを所有してる、という意味でその影響力はしばらく続くでしょう。
でも、商売になると分かれば他の企業もそのまま黙ってるとは思えません。
また、カーギルがどのような範囲の特許を取ってるかは知りませんが、製造特許というのは以外に効果が薄いとも聞きます。
澱粉にしてもトウモロコシばかりじゃなくキャッサバ(タピオカ)、タロイモなど、最近は各社色々考えているようです。
あまり神経質になる必要はないでしょう。
この分野で青色LEDのような係争は起きにくいと思います。
11月22日<金>15時45分:BARさん
久しぶりの書き込みです。
>コラムページを更新いたしました。
今回は「乳酸系生分解性プラスチック/その1」です。
大変参考になります。その2以降も楽しみにしています。
ところで以前から知りたかったのですが、今年からカーギルがポリ乳酸の量産体制により価格が下がる方向に行くだろうとの話は良く聞くのですが、カーギル以外にポリ乳酸を生産する企業あるいは将来的な可能性はあるのでしょうか?
ポリ乳酸に関してはカーギルがかなりの特許を取得しているとの事であれば、ポリ乳酸の価格はカーギル次第ということになるのでしょうか。
どんな新しい技術も特許で縛られてしまうと結局は自滅してしまう可能性があり、生分解関係もそうなりはしないかと心配です。
11月22日<金>9時1分:管理人さん
>kassyさん
カキコありがとうございます。
学生生活も充実しているようでなんてうらやましい。
掲示板を開いた当初より、少しは生分解性プラスチックも明るい展望を期待できるようになってきました。
当サイトなどご覧になり、多少なりともお役になったということであれば管理人としても本望というものです。
11月22日<金>3時40分:kassyさん
非常に長い間ご無沙汰しておりました(ほとんどはじめまして状態)。
以前の私の書き込みは、20世紀のことだったんですね・・・
琵琶湖のほとりの経済学部(3回生になりました)に所属するkassyと申します。
以前の基礎ゼミ発表に際しては、こちらのサイトに激しくお世話になりました。
おかげさまで、発表内容も充実したものにでき、評価も上々でありました。
現在は本ゼミになり(基礎ゼミと同じ先生です)、いよいよ卒論に向けて調査をはじめることになりました。
久々にこちらに来させていただくと、更に内容が充実されているようで、管理人さまの熱意には頭が下がります。
再びお世話になることになりそうなのですが、どうかよろしくお願いいたします。
P.S.
所属ゼミのサイト管理を担当しているのですが、ほんの内輪向けのものであっても、
管理って大変なものですね。
まして、広く一般に向けたサイトとなれば、その苦労はいかばかりか・・・
11月21日<木>8時37分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/greenpla2/col-29.htm
コラムページを更新いたしました。
今回は「乳酸系生分解性プラスチック/その1」です。
ご興味の方は↑のリンクよりお入り下さい。
11月19日<火>3時10分:keiさん
ありがとうございます>管理人さま
二軸延伸フィルムで150MPaのものを発見いたしましたもので、期待してしまいました・・・。東レのもっとも細い生分解釣り糸でも3.5号(0.3mm)でした。
100mで1500円とのことですのでとりあえず引張試験にかけてみます。
では失礼します。
11月18日<月>14時15分:管理人さん
>keiさん
カキコありがとうございます。
高強度の物は無いかということですが、生分解性プラスチックで希望するようなものは無理でしょう。
釣り糸で乳酸系のものはありますが、10μだと何号に相当するのでしょうか?
いずれにしても非常に細いですし、ナイロンなど一般糸より強いとも思えません。
現状でも将来的にも、生分解性プラスチックに高機能を望むのは酷ですし、残念ながらそう言うタイプの素材ではありません。
何しろ分解が前提の素材なのですから。
詳しくはQ&Aなどご参照ください。
11月18日<月>7時27分:keiさん
はじめまして。偶然にも生分解性プラスチックについて調べていたらこの掲示板に行き着きました。
早速お知恵をお貸しいただきたいのですが、現在市販されている、または研究されている生分解性プラスチックで、高強度のものではどのくらいの強さを持っているのでしょうか?私が調べたなかでは、フィルム状のもので100MPa程度でしたが、
繊維状(直径10μm程度)のもので数百MPaのものは存在するのでしょうか?
欲を言えばPAN繊維と同等の強度がほしいのですが・・・・
11月16日<土>0時9分:NPO法人自然環境復元協会さん
http://www.narec.or.jp/index.html
自然と親しんでみませんか??
11月22日(金)にNPO法人自然環境復元協会
(http://www.narec.or.jp/index.html)
の第一回交流会を行います。
「自然環境問題初心者のための講演会」という内容で、四戸靖郷(しのえやすし)さ
んにお話をしていただき、その後、講師を囲んだ立食パーティーで、いろいろな話を
しましょう!
場所は新宿文化センターで費用は社会人3500円、学生3000円です。
どなたでもご自由に当日参加出来るので、みなさんのお越しをお待ちしております。
11月15日<金>10時11分:管理人さん
過去、この掲示板でも何度か話題になった生分解性プラスチック食器使用の可否や耐久性について、Q&A項に内容をまとめて追加しました。
↑上の表紙「Q&Aリンク」よりご興味の方はご覧下さい。
11月14日<木>8時53分:管理人さん
http://bbs.nc-net.or.jp/forum/ngbbs.php?bbs_type=5
信ちゃんさん、AKIさん、カキコありがとうございます。
>AKIさん
こちらの掲示板は生分解性プラスチックと環境関連の板ですので、プラスチックの一般的なご質問は↑のNCネットワークが運営するリンク先の方が便利ですよ。
ちなみにハイインパクトスチロールはスチロールの高強度版という意味の、俗称みたいなものじゃないのかな?
だから、たぶんJISでの正式略号というのは無いと思います。
したがってメーカーによって表記も違うしどっちでも良いってことかと。
間違ってたらm(_
_)mなさい・・^^;
11月13日<水>11時45分:AKIさん
包装の素材の件で調べております。ハイインパクトスチロールの略称ですが、HPSと書いてあるところと、HIPSと書いてある所が有りハっきりしません。教えて頂ければ助かります。宜しくお願い致します。
11月12日<火>11時40分:信ちゃんさん
本年の10月25日、26日、27日辺りの午前中のテレビ番組(朝日放送かBSと聞いてます)で広島の酒造メーカーが石油系の生分解性繊維の分解促進剤を開発した
との報道があったと聞きましたが、本件に関してご存知の方がいらっしゃいましたら
ご連絡下さい。
11月6日<水>21時29分:管理人さん
>1日にTELいただいたT大の名無しの権子さん
連絡の取りようがないので掲示板からお知らせします。
メール届かないけど、生分解性プラの件は片づいたのかな?
こちらをご覧になりましたら連絡下さい。
11月6日<水>18時47分:管理人さん
>湯浅さん
ご投稿ありがとうございます。
しかし私信と判断しましたので、当方PCへコピーした上、掲示板からは削除させていただきました。
内容は了解です。
11月5日<火>8時42分:管理人さん
>王吉田さん
はじめまして、中国?からのご投稿ありがとうございます。
プラント建設のスキルということですね。
私の手には負えませんが、協力可能な方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします。
11月1日<金>16時58分:王 吉田さん
はじめまして、こちらは、中国雲南省昆明民建会でございます、どうぞよろしくお願い申し上げます。
現在、中国雲南省昆明市には、グリーンプラのプラントを計画していますが、サツマイモを原料とするポリ乳酸を生産して、年間約3〜5万トン規模のプラントを推進しようとしていますが、日本のグリーンプラを作るスキルを求めていますので、ご協力をお願い申し上げます。
10月31日<木>8時42分:管理人さん
>かずさん
はじめまして、カキコありがとうございます。
ポリ乳酸はエースになりうる資質を持っていると思うのですが、確かに分解性だけはイマイチですよね。
でも、課題が明らかで有ればいずれ対応策は出てくるものです。
これからに期待しましょう。
10月30日<水>12時53分:かずさん
はじめまして。
私も生分解性プラスチックに関して勉強している最中なので、
今後ちょくちょく覗かせていただきます。よろしくお願いします。
>MOさん
伊藤忠のサイト内に様々な生分解性プラスチックの土壌埋没試験に関する
報告が載せてありますよ。
http://www.itc-ps.co.jp/seibunkai/seibunkai/to_dojo.html
土壌埋没なので、対候性とはあまり関連がないかもしれませんが、参考程度までに。
ちなみにポリ乳酸は環境中ではほとんど分解しません。(光学純度にもよります)
ある程度の温度と湿度があれば速やかに分解するようですが。
10月29日<火>11時3分:MOさん
管理人さん、だださん 回答ありがとうございます。
参考になりました。
また質問する機会があるかもしれません。
その時は宜しくお願いいたします。
10月28日<月>16時9分:だださん
>MOさん
耐候性は樹脂によりけり、環境によりけりでどのメーカーでも保証とか、目安の提示はしてくれません。
管理人さんがカキコされた通り「分解しなければならない物」である為、「耐える」事に関しては各自が
試験を行いその結果をどの様に評価するか、それだけになっているのが現状です。
環境には優しいですが人には冷たいんですよ、生分解樹脂は(笑)
10月28日<月>8時57分:管理人さん
>MOさん
カキコありがとうございます。
生分解性プラスチックは他のプラスチックと違い分解するという特徴が有る訳ですから、そもそも開発時の主眼はそちらにあるはずです。
元々環境中で長持ちさせようと思って、あるいは耐候性や耐溶剤性など耐久性を考慮するのが開発条件とも思えません。(少なくても第一条件ではないはず)
耐候性の善し悪しは生分解性プラスチックの種類によって様々でしょうが、現段階でそのような耐久性を問うような使用法には向かないでしょう。
他のプラスチックと比較してその弱点に悩むより、分解性という特徴を積極的に生かした用途開発に注力してはいかがでしょうか?
10月25日<金>17時55分:MOさん
2度目の書き込みになります。
生分解性プラの耐侯性について質問したものです。
質問ですが、生分解性プラは、屋外においた場合、
どのくらいもつのでしょうか?
生分解プラと言っても色々あるのですが・・・。
セルロースやポリ乳酸ならどの程度でしょうか?
肉厚は0.5〜1.0mmのものです。
5年は大丈夫でしょうか?
どなたか教えてください。
生分解であることが、製品の品質(耐侯性が無く長持ちしない)に影響
しないのか心配です。
生分解であること(環境に優しい?)と役に立たないのではという心配
の狭間で悩んでいます。
宜しくお願いします。
10月21日<月>13時19分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/greenpla2/col-28.htm
コラムページを追加&更新いたしました。
新ページは「PBS系生分解性プラスチックその3」として、金型製作上の注意点などです。
ご興味の方は上のリンクよりどうぞ。
10月21日<月>9時2分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/qa/qa.htm
>通りすがりの・・・さん
カキコありがとうございます。
仰るように崩壊性澱粉系プラとして、主に韓国や中国からの輸入プラスチック等に対して「生分解性澱粉樹脂」、あるいは単に「澱粉樹脂」と呼ばれているものもあります。
この辺も材料メーカー独自の呼称であったり下↓でも申しましたように、英語からの「Biodegrable
Starchbased plastic
resin」などの直訳と思われます。
安部さんのご質問は確かにこちらだったかもしれませんね。
ちなみにその辺のジャンル分けは上↑のリンクの「Q3」などご参照ください。>安部さん
10月19日<土>18時38分:通りすがりの・・・さん
「澱粉樹脂」とは、ポリエチレンに澱粉を混ぜた「崩壊性澱粉系プラ」じゃないでしょうか?
10月19日<土>10時50分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/greenpla2/col-20.htm
>安部俊介さん
はじめまして、カキコありがとうございます。
「澱粉樹脂」とは、数ある生分解性プラスチックの中から天然高分子系と呼ばれる「澱粉系生分解性プラスチック」を指してるものと思われます。
詳細は↑上のリンクなどご覧下さい。
尚、国内では「生分解性プラスチック」または「グリーンプラ」というのがこの種のプラスチックの正式名称です。
しかし、他に材料メーカー独自の呼称も存在し、外国産プラスチックの直訳で「・・樹脂」などと呼ぶこともあるようです。
若干紛らわしいとは思うのですが、普及の過渡期にあたる現在ではある程度やむを得ないかもしれません。
10月18日<金>12時46分:安部俊介さん
はじめまして。山形大学の学生の者です。今、生分解プラスチックに興味を持って調べているのですが、分からないことがあったのでお聞きしてよろしいでしょうか?澱粉樹脂とは、澱粉とはどのように違うのですか? もちろんポリ乳酸とは別物ですよね?
9月18日<水>8時22分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/greenpla2/col-27.htm
コラムページを追加&更新いたしました。
新ページは「PBS系生分解性プラスチックその2」として、成形性の実際を中心にお話ししています。
ご興味の方は上のリンクよりどうぞ。
8月29日<木>14時51分:管理人さん
>m.t
exportsさん
恐れ入りますが当掲示板とは無関係と思われる投稿でしたので、削除させていただきました。
どうぞご理解ください。
8月25日<日>6時22分:環境太郎さん
http://www3.ocn.ne.jp/~coco62/teikyo.html
環境に良い事していますよ。
8月23日<金>0時5分:環境問題を真剣に考えています。さん
http://yononaka.jp
今一人ですが 唯一私が出来る環境問題を手掛けています。それは月刊誌です。皆さんに試読していただきたく、無料でお送りしますので
是非皆さんに貰ってほしいのです。お題は創刊号『世の中を良くしたい』です。
8月20日<火>8時0分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/greenpla2/col-26.htm
コラムページを追加更新しました。
今回より化学合成系生分解性プラのお話ですが、まずは現時点における本命?「PBS(ポリブチレンサクシネート)系生分解性プラスチック−その1」です。
上↑のリンクよりご覧下さい。
8月15日<木>16時18分:バイオマス燃料が地球を救うさん
フォーラム『バイオマス燃料が地球を救う』のご案内です。
地球温暖化の一因に自動車燃料があるといわれていますが、日本政府・公官庁は何等具体的・有効な方針を打ち出しておりません。
そこで、「バイオマス普及会」では、きれいな地球環境を取り戻すためには、いかにすべきかを考え、それを実現するためには何が必要なのかを今回のフォーラムで発表することとなりました。
植物性アルコール(エタノール)を主原料とする、全く新しく、かつ画期的なバイオマス燃料の開発に成功したことをご報告させていただく予定です。
ご多用とは存じますが、皆様お誘いあわせの上、ご参加いただければ幸甚です。FAX、または下記問合せ先までお電話にてお申し込み下さい。
日 時 2002年8月24日(土)13:00〜16:00
会 場 東京商工会議所 4F東商ホール
東京都千代田区丸の内3-2-2
(当日のみの連絡先)TEL03-3283-7799
テ ー マ 「バイオマス燃料が地球を救う」
参 加 者 約600名
参 加 費
無料
(但し、定員に達し次第打ち切らせていただきますのであしからずご了承下さい)
主 催
バイオマス普及会・バイオエネルギー自動車燃料普及会
-お問合せ先-
担当:石井、石川
TEL03-5275-3730 FAX03-5275-3392
12:30
受付開始
13:00 『バイオマス燃料が地球を救う』
13:05 基調講演:弁護士 谷澤忠彦 先生
13:45
諸外国のバイオマス燃料事情
*ブラジル
*アメリカ
*中国
14:15 休憩
14:30
パネルディスカッション
コーディネーター:
弁護士 谷澤忠彦 先生
パネラー:
特定非営利活動法人(NPO)京都エネルギー
環境研究会代表 新宮秀夫 先生
経済経営評論家 硲 宗夫 先生
技術評論家 桜井 淳 先生
他
15:30 質疑応答
15:55 決議文採択
16:00
終了
8月12日<月>8時9分:管理人さん
>わらび餅さん
カキコありがとうございます。
キレート樹脂(=イオン交換樹脂?)には詳しくありませんが、更に生分解性キレート樹脂と言うのは初めて聞きます。
もし有る(研究されてる?)とすれば、環境中での生分解処理が目的ではなく、重金属などの抽出が目的ではないでしょうか?
つまりプラスチック部分は生分解しちゃうから、後に重金属だけ残ればそれを効率的に抽出再利用出来るような気がします。
↑全然違ってたらごめんなさい。
8月11日<日>0時27分:わらび餅さん
初歩的な質問で申し訳ありません。生分解性キレ−ト樹脂について質問させてください。『生分解性』と言う名がつくと環境にやさしいというよいイメ−ジがあるのですが、重金属など有害物質をキレ−トしたものを活性汚泥の曝気槽で処理したり、土中に埋めて生分解したら環境に影響ありませんか?(処理法が違うのでしょうか?)
8月9日<金>11時25分:YOICHI ICHIKAWAさん
>管理人さん
返信が遅くなりすいませんでした。丁寧な回答有難うございます。
参考にさせて頂きます。
8月1日<木>18時14分:管理人さん
>YOICHI
ICHIKAWAさん
>それと、この分野に取り組んでいる企業の交流の場とか無いでしょうか?
関東周辺では群馬・新潟・埼玉・茨城・東京・静岡など、生分解性プラスチック研究会、又はグリーンプラ研究会と銘打つ民間団体はあるようです。
しかし、大変失礼ながら具体的にどのような活動をされているのか、なかなか多くは耳に入ってきません。
現在はすでにネット社会ですから、可能ならばネット会議などを利用した各団体で横断的な意見交換など出来るといいですね。
2年前なら経済的にとても無理でしたが、現在ならADSLでインターネット接続された環境さえあれば2〜3万円の投資で可能となるはずです。
当方のレンタルサーバによるサービスを利用して、会員間だけの会議のようなことも出来なくはないのですが・・・・
果たしてどれほど賛同が得られるものかと・・・・
まあ一応思案中ということで・・^^;
8月1日<木>11時53分:YOICHI ICHIKAWAさん
>管理人さん
石油をあてにすることなく、所定の設計時間で分解させることが出来、リサイクルも確立したとなれば市場制覇したようなもの?
↑やはりそうですよね・・・。(笑)う〜ん、誰かこのようなことを研究されて
いる研究者の方居ませんかね〜。もしいらっしゃれば期待しております。
以外と工業製品分野の場合、生分解性プラの応用製品って少ないんですよね。
民生品の分野で一生懸命取り組んでいる個人や企業がある以上、我々工業製品
に携わる者としても何とか製品化をしたいとは考えているのですが、現実は
厳しいですね。
それと、この分野に取り組んでいる企業の交流の場とか無いでしょうか?
原料メーカー中心のお堅い団体よりも、むしろ加工メーカー等のちょっとした
会があるようでしたら教えてください。
↓のレス、私のミスです。すいません、削除してください。
8月1日<木>8時10分:管理人さん
>李相武さん
カキコありがとうございます。
具体的にご質問下されば分かる範囲のことはお答え致したいと思います。
7月31日<水>17時16分:李相武さん
生分解性プラスチック及び環境の問題に関して興味を持っております。
宜しくお願い申し上げます。
7月31日<水>8時7分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/green/green-2.htm
>Ribさん
スクリーニングの件、フォローありがとうございます。
私にはまだまだ??ですが、何となく分かったような気がする自分が怖い?
>継続使用していくと、どんどん分解速度が早くなるのではないでしょうか?
当方の畑?では色々な種類の生分解性プラを植え付けてる?せいか、特にそのようなことはないようです。
でも、同種の生分解性プラを使い続けた場合は別項↑で書いてるような懸念も含めて、ひょっとしたらあるかもしれませんね。
>広辻正行さん
カキコありがとうございます。
セルグリーンには2種類あります。
セルロース系のP−CAと、PCL(ポリカプロラクトン)のP−H(HB)です。
このうち前者は現状での入手は難しいと思われますが、後者は問題ないはずです。
入手には広辻さんのお住まいがどこなのか分かりませんので、製造元のダイセル化学より最寄りの販売元を紹介願うのが一番早いでしょう。
尚、当方では未確認ですがその際一応P−CAの方も在庫確認されてはいかがでしょうか?
またダイセル化学へは当方リンク欄などご利用ください。
7月30日<火>17時9分:広辻 正行さん
生分解性プラスチックのセルグリーンを購入してみたいのですが,一般向けに販売をしている販売店などはありますか?もしあるようでしたら,お教え願えないでしょうか?
7月30日<火>8時30分:Ribさん
>りょうさん・管理人さん
ついにこの掲示板も遺伝子工学に突入ですね!(笑)
冗談はさておき、遺伝子工学の素人なりの解釈を
詳細は遺伝子工学関連の書物を参照してください
(素人ゆえ、正確ではないと思いますので)
>重合遺伝子酵素のみにランダム変異を誘発・・・変異体ライブラリーを作製
作用(という表現でいいか?)のわかっている遺伝子情報(この場合は樹脂合成)
を種々の方法で内容を微妙に変化させたものを作成します
(目的は、より効率的な遺伝子の発現ではないでしょうか)
変化のさせ方がいろいろある(遺伝情報のどこが変わるかで)ため
莫大な数の候補遺伝子が作製されます。
このため、これらの効果を効率よく評価するために
HPS(ハイスループットスクリーニング)なる方法を用いるというものでしょう
スクリーニングは、実際に樹脂合成させて(類似反応を起こさせて)
生成する物質量を評価することで行います
一次スクリーニングでは、染色反応を利用して樹脂合成を行うものをピックアップ
二次スクリーニングでは、樹脂由来の物質(クロトン酸)の量を
高速液体クロマトで定量評価する
この方法によって、莫大な量の変異遺伝子の中から
効率のいいものを見つけだそうということだと思います
(もとの文献を見ていないので、間違いなどがあるかもしれませんので
この分野の方フォローお願いします)
話は変わって
>たださん
>何かを変えるとすぐにそれが原因と言われてしまうのが辛い所です・・・。
全くおっしゃるとおりで、環境の変化のような想像しにくいものより
ものを変えたことのみに目が行ってしまいやすいのでしょう
前に書きこみをしてから気づいたのですが
生分解プラを使っていた土壌では当然分解に寄与する菌の量が増えているため
継続使用していくと、どんどん分解速度が早くなるのではないでしょうか?
(ポリ乳酸のように、最初が化学分解だとそれほど顕著ではないでしょうが)
このあたり、実際の圃場でのテスト結果はどこかにないでしょうか
いろいろと評価することが出てきて大変な分野ですが
フィールドテストが進んでいるようですので
いろいろな観点から見ていきましょう!!
7月30日<火>8時11分:管理人さん
** 訂 正 **
下の管理人発言で「アルファベットの略称の後には()で本名も」と書きましたが、一般的な慣用名(通称)でOKです。
またABS、PP、PBTのように、すでに略称そのものが一般化しているものはそのままでかまいません。
本名だと代えって分かりづらい場合もありましたね。
いずれにしても強制ではありませんし、みなさんのご判断で書き添えてもらえればOKです。
7月29日<月>12時55分:管理人さん
>りょうさん
^^;^^;^^;あははは・・・・いやーさっぱり分からん。
何だか呪文を聞くようで、これはちょっと私には荷が重すぎるm(_
_)m
試しにgoogleで検索すると500件以上のヒットがありましたよ。
7月29日<月>10時1分:りょうさん
質問の内容がわかりにくくてすみません。
[重合遺伝子酵素のみにランダム変異を誘発し、操作性のよい大腸菌を用いて変異体ライブラリーを作製する。次いで、ポリエステル特異的に染色される色素を利用した一次スクリーニング系(プレートアッセイ)と多検体処理可能な定量的HPLC分析(化学変換されたクロトン酸の定量)による二次スクリーニング系に、変異体集団を順次投入し、目的の変異クローンをハイスループットスクリーニング(HPS)するというものである。]の原理が分からないので教えてください。
7月29日<月>9時20分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/greenpla2/col-17.htm
>りょうさん
カキコありがとうございます。
>特殊な細菌の遺伝子とは具体的にわかっているのですか?
サイエンス誌の内容は知りませんが、おそらく微生物産生系生分解性プラの話かと思います。
ご質問の直接の答えではありませんが、当サイトの上↑のリンク先などご参照ください。
>ALL
プラスチック関係に限らず、アルファベットの頭文字数文字で略称する固有名詞が世に溢れています。
IT関係、社名、プラスチック名、軍事関係、製品名などなど。
この中には同じアルファベットの略称でまったく異なる物を指す場合が多々あります。
多くの場合文章の前後から何を指してるか判断したり、この板ならばプラスチック関係だろうと思うのですが、時には間違うこともあるでしょう。
そこで私自身自戒を込めてなのですが、アルファベットの略称の後にはなるべく()を付けて本名を入れるようにしていただきたいと思います。
もちろん、本名が分からず略称の意味を問い合わせる場合は別ですが、それでも何々関係でと一言沿えてくださればずっと回答し易くなるでしょう。
みなさんよろしくお願いいたします。
ちなみに、たとえで出して申し訳ありませんが、HPSはハイインパクトスチロールのことでしょうか?>りょうさん
7月28日<日>23時9分:りょうさん
たびたび失礼します。“からしに似たArabidpsisという植物に特殊な細菌の遺伝子を注入するという遺伝子工学の手法を用い、最近の働きにより自然に分解する生分解性プラスチックの原料を植物から取り出すことに成功したと、「サイエンス」誌に発表した。この細菌はPHBを作り出す遺伝子をもっていて、遺伝子を注入した結果、葉や幹、根などにPHBが少量ながら蓄積していることが確認されたという。”と本で読んだのですが、特殊な細菌の遺伝子とは具体的にわかっているのですか?
それと、HPSの原理が分からないのですがおしえてください。
7月26日<金>8時45分:管理人さん
>ジュンさん
初めまして。
ご質問ですが、生分解性プラまたは環境関連としてお答えいたします。
建築現場&その資材には以外と使い捨て用品が多いようで、生分解性プラが進出を伺う分野ではあります。
しかしいずれもフィルムや小物類が主で、構造物に関わる物は少ないでしょう。
多少大きな物では木の杭や枠を生分解性プラでという話もありましたが、価格差が大きすぎてとても実用化する(売れる)とは思えません。
もっとも、特異的な用途を発見(開発)出来ればわかりませんが。
「建築」と「生分解性プラスチック」をキーワードに検索すると、以外に多くのサイトがヒットしますのでご確認下さい。
いずれにしても10年単位で先の話とは思いますが。
>だださん
使い手側の動機はあえて云々言いませんが、「忙しくてたまらない」とはこの業界で久しく聞いてなかったような気がします。
おかげさまで来年が楽しみになってきました。
いいニュースを期待しています。
>天然由来系じゃないと生分解ではない、といった風潮があるそうです。
これは業界内外を問わずかなり歴然としてあります。
代表種として色々な機会に紹介したりする某プラが石油から出来てると話すと、多くの人は一様にけげんそうな顔をしますよね。
誰かも言ってたように環境負荷が他のプラスチックより少ないのであれば、原料は何であれそれだけでも存在価値はあっていいと思います。
最初から間口を狭くしちゃうとホントに何が良いのか分からなくなる恐れも否定できません。
どの世界でも最後まで生き残るものはそう多くはありませんが、チャンスだけは皆に与えないと不公平というものでしょう。
7月25日<木>8時36分:だださん
>Ribさん
ご指摘の通りその年で環境は変化しているはずなのですが、何かを変えるとすぐに
それが原因と言われてしまうのが辛い所です・・・。
今年は生分解性製品のフィールドテストが花盛りな様で、忙しくてたまりません!
でも正式稼動が来年以降というテーマばかりで営業的には辛い時期です。
今一番多いテーマは「企業イメージUP商品」ですね。生分解の勉強をしていない方から
「生分解樹脂を使ってあればいいんでしょ?」という感じで依頼が来て、こちらから
あれこれ説明するというケースが増えています。
そういう意味ではこのHPは非常に注目されているのではないでしょうか?
最近聞いた話ですが、イメージがあまりにも先行するあまり、天然由来系じゃないと
生分解ではない、といった風潮があるそうです。それも一理あるのですがそれにこだわるあまり
本来求めている物と違う方向に行ってしまうケースも多いようです。
某家電メーカーがハウジングに生分解を導入すると新聞に出ていましたが、これもイメージ
戦略かな?と穿った見方をしてしまいます。
難しい部分が多い市場ですが、イメージ商品としてだけで終焉を迎えないように工夫したいものです。
7月24日<水>22時37分:ジュンさん
初めまして。建築を勉強している学生です。普通の建物だけではなく、震災用のシェルターなどの短期使用の構造物にも使える様な建築資材、または建築資材に転用可能な製品の情報を集めたHPまたはリンク集などがあれば教えてもらえないでしょうか。
7月24日<水>19時1分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/column-index.htm
みなさんカキコありがとうございます。
>りょうさん
はじめまして。
従来プラと生分解性プラの違いも色々あるのですが、(分解するしないは当たり前として)代表的なものには原材料の違いがあります。
従来プラは化石資源である石油を出発原料としています。
資源量に限りがある訳です。(←最近は異説もありますが)
対して生分解性プラは毎年再生産出来る穀物澱粉を主な出発原料としています。
もちろん石油やタンパク質、生ゴミなどからも出来ますし、それらをブレンドしたものもあります。
石油というたった一つの選択肢しかない従来プラに対して、生分解性プラは選択肢が広いんですね。
ちなみに、詳しくは上のリンクより当サイトの環境コラム「プラスチックのお話」と「生分解性プラスチックのお話T」などご覧下さい。
>YOICHI
ICHIKAWAさん
なるほど、人為的に分解速度を速める方法ということですね。
おそらく本来の生分解という意味では、そのプラ固有の条件や分解スピードがあると思うので、なかなか変えるのは難しいかと思います。
単純にその前段階として機械的崩壊を助けるという意味なら、吸湿性のファイバー類など混合させると有効ですが、当然、色や外観に影響します。
やはりシステムとして回収やリサイクルも含め客先に提示出来れば理想でしょう。
石油をあてにすることなく、所定の設計時間で分解させることが出来、リサイクルも確立したとなれば市場制覇したようなもの?
7月24日<水>10時32分:YOICHI ICHIKAWAさん
>管理人さん
すいません。私、日本語もままならないようです。なにぶんこの分野素人にて
大目に見てやってください。
管理人さんのアドバイスのように私も生分解性プラの応用範囲については
現在のところ消耗品を対象としたものを考えております。工業用というと
機械的特性、寿命等々厳しい要求を受けることも事実です。そこに踏み込む
にはまだ時期尚早かなと考えております。
現在のところ工業分野でも、ディスポ製品に近いかたちの物を検討しており
ます。
外的要因については、言い方が悪かったですね。何が言いたかったかというと
例えば自然分解(言葉が妥当か分かりませんが。)ではなく、人為的に分解
速度を速める方法論は無いのでしょうか?現在、私が企画を試みている製品
を市場で受け入れてもらおうとすると、あくまでも分解速度のばらつきが
少なく、短時間で分解できないと製品として成り立たないような気がしている
からです。製品そのものの試作はトライをし、ある程度いけるのでは、との
見方をしているのですが、やはり使用後の問題まで明確に提案できるものが
無いと受け入れてもらえないのではないかという感じを受けています。
素人の質問で申し訳ありません。m(__)m
7月24日<水>10時28分:りょうさん
はじめまして、僕は、学生で環境問題について考えています。従来のプラスチックと生分解性プラスチックの比較した場合のメリット・デメリットを教えてください。
7月24日<水>9時8分:管理人さん
>Ribさん
カキコありがとうございます。
>このあたりの不安定さも生分解性樹脂利用の問題点かもしれません
実際その通りで、今後具体的な普及が始まるとだださんも仰るような問題があっちこっちから出てくるかもしれません。
特に農業資材など使用者側にしてみれば、環境条件など関係なく使い始めてから指定した時間さえ過ぎれば分解してほしいと思うでしょう。
もし生分解性プラにそのような「タイマー基」みたいなものが盛り込めれば、巨大事業になるかもしれません。
光量や温度湿度とは関係なく地球上どこでも同じ条件でということで、ほぼ一定量ある酸素(酸化)などを利用出来ないものでしょうか?
私には無理ですがどなたか頭のいい方、研究してみませんか?
7月23日<火>9時12分:Ribさん
皆様ご無沙汰しております
Ribでございます
久しくのぞきに来ていなかったのですが
たくさんの書きこみがあってうれしい限りです
(学生のみなさんの書きこみもうれしいですね)
>たださん
>従来品(他社品)より分解が早いと言われて困り果ててます。
分解が早くて困るということは、土中分解というよりは
圃場の上での分解ではないでしょうか?
填顔料の影響で光分解が促進されているとは考えられませんか?
(専門の方に言うのもなんですが・・・)
また、去年と今年の比較ですので紫外線量とか、湿度あたりの
違いが影響する可能性も考えられそうです。
(作物は変わってないですよね)
このあたりの不安定さも生分解性樹脂利用の問題点かもしれません
(でも使わないと解決の道筋が見つからないのですが・・・)
7月22日<月>8時37分:管理人さん
>あずまさん
カキコありがとうございます。
お問い合わせですが、掲示板が若干重くなってきましたので1週間ほど前、一旦6月いっぱいでログは切らせていただきました。
4〜6月のログを上↑の過去ログに回しましたのでご確認下さい。
区切ってから過去ログアップまでのタイムラグがあり申し訳ありませんでした。
7月20日<土>18時59分:あずまさん
こちらの掲示板、いつも楽しみに読ませて頂いている者です。
不躾ではありますが、先月の6月初旬から忙しくて、なかなかこちらを拝見する時間が無く、今日、久しぶりに拝見しようと思いましたら、7月以前のものが見当たりまえせん。
過去ログも探したのですが・・・私の勘違いでしょうか。
どこを探したら良いのでしょうか。
無関係な話題で申し訳ないので、削除して頂いて構わないのですが、拝見できますよう、何卒ご配慮の程、お願い申し上げます。
7月20日<土>7時58分:管理人さん
>神戸のMさん
メールにてご質問をいただきましたがアドレスが不明でしたので、こちらからお答えいたします。(ヘッダーは確認しましたが・・・・)
残念ながらご要望に沿えそうな生分解性プラは私が知る限りありません。
PVA(ポリビニルアルコール)などは液体状ですが、水溶性ですので希望する用途には向かないようです。
7月18日<木>9時0分:管理人さん
>YOICHI
ICHIKAWAさん
カキコ&お褒めをいただきありがとうございます。
現状の生分解性プラではまだまだ使用者側から厳しいツッコミをいただいた場合、かくかくしかじかと論理だって説明出来ない難しさがあります。
特に「長期間安定した物性を維持出来るか?」と問われると、歴史が浅いだけに大概は答えに窮してしまうでしょう。
おそらく「化学的には問題ないはずだけど実績はない」というような、中途半端な答えになると思います。
その意味で工業用製品や産業機器などへの展開には、民生用に比べ厳しい条件を伴うのが普通ですから、まだだいぶ時間が掛かるかもしれません。
(↑果たして展開分野と言えるかどうかも含め)
同じ工業用でも、逆に生分解性プラの特性(分解、低融点など)を生かした消耗品としての用途が見つけられるといいですね。
それにはICHIKAWAさんも仰る後処理の機械までシステム化出来れば理想的です。
>バイオ技術の応用により汚染性の無い物質で生分解性プラの処理速度を外的効果で早めるような
私、↑理解力不足で申し訳ありません。
「外的効果で早める」とは機械的な分解を促すという意味でしょうか?
7月17日<水>10時49分:YOICHI ICHIKAWAさん
管理人さんはじめまして。
非常に良いサイトですね。これからも拝見させて頂きます。
現在、産業用配管材メーカーで商品企画をしておるものです。
実は私は理系出身の研究開発職とは異なりますので、本来生分解の職務に
携わるほどの技術的知識は有しておりませんのでどなたかアドバイスを
頂ければ幸いです。
現在、民生品分野及び農業分野中心の生分解性プラを工業用製品にも展開するべく現在市場調査等を行っています。
そもそもそのようなことを始めたきっかけは企業人として、利益至上主義
の仕事の有り方に疑問を持ち続けていたからです。
企業のイメージアップの為の「環境」ではなく実の部分で「環境」を捉え
少しでも環境負荷軽減に寄与出来ればと考えております。
私が企画をしております産業用配管材の場合、民生品と違い、工場内で
使用されるケースが、主にて、生ごみと共に処理するといった事が難しい
状況にあります。例えば大手企業の場合であれば、工場内緑化活動等と
リンクさせることにより少量であれば工場内にて堆肥化するといった
ような可能性を模索することも出来ますが、これでは極少数のユーザーに
しか受け入れられないことが容易に窺い知れます。
そこで、製品もさることながら、製品を処理出来るような簡易的な装置も付加
する事によりシステムとして生分解性プラを採用した製品を世に出せないか
と考えております。
処理速度及びその安定度のお話は幾つか拝見させて頂きましたが、例えば
バイオ技術の応用により汚染性の無い物質で生分解性プラの処理速度を
外的効果で早めるような事は出来るのでしょうか?
また、そのような研究をされている方はいらっしゃいますか?
非常に素人的な質問で申し訳ありません。
7月16日<火>8時46分:管理人さん
http://www.gtr.co.jp/column/greenpla2/col-25.htm
コラムページを更新しました。
今回はセルロース系生分解性プラの金型についてです。
↑のリンクよりどうぞ。
7月15日<月>17時48分:管理人さん
>だださん
カキコありがとうございます。
その節は色々教えていただきありがとうございました。
>従来品(他社品)より分解が早いと言われて困り果ててます。
どちらかというと「分解を早くしたいよー」という問い合わせが多いものですから、なんだか珍しいお悩みみたいで・・・・^^;
分解を遅らせるのに一番簡単なのは炭(もちろん粉の)を混ぜる方法でしょうか。
黒の着色品にいかがでしょう?
竹炭等の抗菌性は有名ですが一般の炭でもかなり強力な抗菌性があるようで、当方で数%混合したポットは植え付けて数年経つ今でもほとんど分解が始まりません。
具体的にどの程度の量でコントロール出来るか不明ですが、一般の銀系抗菌剤にも負けないほどの能力を持ってるようです。
分解時間を少し延ばす程度であれば、千分代以下のオーダーではないでしょか?
混ぜ物をするという邪道で申し訳ありません。
一応みなさんへもご参考になればと・・・・^^;
7月15日<月>12時18分:ドラえもんさん
>管理人さん
返答ありがとうございます。貝殻の成分もくわしくしらなかったみたいですみません。でも、よくわかりました。またわからないことができたら、質問させてください。では・・・
7月15日<月>9時27分:だださん
管理人さん、ご無沙汰しております。だだ、です。憶えておられますでしょうか?
最近仕事がとてもハードな状態になってしまい、レス出来ませんでしたが出来るだけ見るようには
しておりました。
生分解市場の仕事の中で、分解速度トラブルを抱えてしまいました。白と黒に着色しているのですが
従来品(他社品)より分解が早いと言われて困り果ててます。農業用で、従来品と同じ場所に設置しました
が去年(他社品)と今年(当社品)で大違いなのだそうです。
何かヒントでもあればと思って投稿しました。
ちなみに樹脂はPBSです。
知見をお持ちの方がいらっしゃいましたらご指導ください。m(__)m
7月15日<月>8時43分:管理人さん
みなさん、カキコありがとうございます。
>ドラえもんさん
原材料を広く選べることは生分解性プラの大きな特徴です。
従来の石油はもちろんですが、澱粉、乳酸、タンパク質、生ゴミなど原料となるものがたくさんあります。
キトサンなどもその一つで、アイセロ化学から「ドロン」という生分解性プラが開発されています。
でも、貝殻の成分はほとんどが炭酸カルシウムでしょうから、生分解性プラ原料としてそのままの利用は難しいでしょう。
プラスチック関係では強度アップなどを目的に粉として混ぜる、「充填材」などとしての利用が考えられます。
7月13日<土>17時3分:ドラえもんさん
生分解性プラスチックの原料にキチン、キトサンとかかれていたのですが、貝殻やかに、えびなどから取れると思うのですが、そういうものを使ったりしているのですか?もし使えるなら貝殻のごみの利用にもつながるように思うのですがどうですか?
7月10日<水>15時31分:村上孝公さん
http://www.fukudakougyo.co.jp
熱可塑性プラスチック射出成形業−福田工業梶F企画・研究室−村上です
弊社は生分解プラスチックの普及に一役買いたいのですが射出成形業として何か材料メーカー、販売業から技術的観点で解決を要請されるテーマ−試験的生産等−を探しています。
お気軽にご相談下さい。お待ちしています。
7月10日<水>9時15分:管理人さん
>yukariさん
お役にたったなら良かったです。
っと言ってもすべてTANAKAさんのおかげなんですが・・・^^;
>TANAKAさん
ってことで毎度感謝しております。
ルールというか、おそらくどの掲示板でも一般的には・・・ということでご理解ください。
基本的には自由発言の場ですし、これからもよろしくお願いいたします。
7月9日<火>9時7分:Masakazu
TANAKAさん
>管理人さま
掲示板にそのようなルールが存在するとはついぞ知らず失礼いたしました。どなたにでも見られる機会があるということで、浅薄ながらの知識を少しでも皆さまと共有することによって、私見を広げることができればとの単純な思いで書かせて頂いております。実践的というよりは学問的な口調になってしまい申し訳ありませんが、これからも宜しくお願いいたします。
>yukariさん
当人の拙文を参考にしていただきありがとうございます。それにしても「ポリ乳酸について調べて来い」なんて具体的な課題ですね。こちらも一学生に過ぎず、ガンバって勉強させていただきますので、これからも何か疑問があればどうぞ。
7月9日<火>2時2分:yukariさん
またミスりました。ハズカシー…
返事ありがとうございます。いいのが書け(打て)そうなんで助かります。
ちゃんと、参考文献としてココの名称とURL書き込んでおきました。
もしかしたら、先生が確認しにココくるかも・・・
卒研の内容によってはココのホームページにウロツキにくるかもしれません。
そのときはよろしくお願いします。
7月8日<月>8時39分:管理人さん
>yukariさん
はじめまして、カキコありがとうございます。
当サイトでは特に明記しておりませんが、サイト内全文の著作権はもちろんサイト管理者にあります。
引用など全面禁止というサイトも企業や芸能サイトを中心に多いようですが、当サイトではしかしそこまで締め付けるつもりはありません。
普通は専門書などの最後に「参考文献」などという欄があるように、その情報や引用元の出所を明らかにすれば問題ないでしょう。
掲示板の情報も同様で、一般に著作権は投稿者ではなく板の管理者側にあると言われています。
それは管理者側に投稿削除の自由が有る変わりに、問題が起きた場合の責任も問われているからですね。
さてそこで当管理者側のスタンスですが、出所(つまりどこどこのサイトであるという)を明らかにすれば参考も丸写しも基本的にはOKとしています。
但し、すべての情報が正しいかどうかまで責任は持てませんし、何らかの営業目的とされるのも困ります。
その辺をご承知の上、yukariさんの学業のお役にたつなら、むしろ大変光栄に思います。
TANAKAさん、そう言うことでOKですよね。
7月7日<日>15時11分:yukariさん
すいません。入力ミスしました。初めまして+突然ですが、私は某高専の学生です。
先日レポートの課題で「ポリ乳酸について調べて来い」言われたんで色々と本を探してみたのですが見つからず、PCで検索したらココに行き着きました。7月3日付の
Masakazu
TANAKAさんのカキコでとてもわかりやすく説明されてたので、参考にしたいのですが…よろしいですか?丸写しには絶対しないと誓いますので。
7月4日<木>18時50分:yoshiさん
お話は良くわかりました。しかしそうは言っても現在の環境を考えた場合その様な事を言っているだけでは解決しません。でも、生分解プラスチックが全てを処理してくれるとも思いません.しかしながら現在使っているものよりも環境に良いと言うことは言えるのではないでしょうか?この環境掲示板は、全国にいる環境や世の中を憂いでいる人たちの橋渡しであるべきだと私は思います。
生分解プラスチックの場合ですと「それを作りたいけれども材料が高くて作れないとか反対に安い材料があっても売り先が無い」とか全国にはそのような悩みを持つ人が大勢いるのではないでしょうか?その解決の一つとしてこの掲示板が使われるようになる事を望みます。
7月4日<木>8時15分:管理人さん
>yoshiさん
はじめまして、カキコありがとうございます。
>やはり日本で普及しない一番の原因は価格なのでしょうか?
仰るように価格が大きな要因の一つであることは間違いないでしょうし、それには十分な説得力もあります。
しかしもっと根元的には現在高い経済成長からイケイケどんどんの国と、日本や欧米のように円熟市場で、且つ経済の嵐に翻弄されてる国との差も無視出来ません。
よくたとえ話で半ば私たちの言い訳用に言われるのですが、もし今の日本の経済状況が15年ほど前の状況なら、その様相はまったく異なっていたかもしれません。
生分解性プラにとっては何とも運悪く、ちょうど陣痛が始まった頃バブルが弾け、世に出始めた頃にはすでに長い長い精算の真っ直中だったという感覚です。
それでも下↓でお話ししているように、材料メーカーはなかなか頑張ってるんじゃないでしょうか。
また、セットメーカーの立場に立てばPL法(製造物責任法)下の日本で、材料を変更するには大変なエネルギーを必要とします。
それは単なる設計変更や外観デザイン変更と違って、材料変更はもっと根本的な安全性部分に関わるからです。
環境という聞こえの良いムードだけではなく、納得させるだけの明確なデータを示さないとなかなか採用には踏み切らないでしょう。
最近のトヨタやソニーの採用ニュースなど、いずれもプラ開発にセットメーカー自身も関与したからこそ、自己責任の範疇で踏み切れたものと想像しています。
7月4日<木>3時27分:Masakazu
TANAKAさん
さらに訂正です。「立体異性体」は正しくは「光学異性体」です。重ね重ねお詫び申し上げます。
7月4日<木>1時19分:北尻さん
植物性材質でスポンジ状のシート(厚さ3〜7センチ)の製品を探しています。
お便りお願いします。
7月3日<水>21時48分:Masakazu
TANAKAさん
昨日のポリ乳酸の構造の話で一点訂正させていただきます。文中「立体同位体」なる言葉を使いましたが、正しくは「立体異性体」です。'steric
isomer'を直訳してしまいました、申し訳ございません。
>管理者さまへ
早速のご返答ありがとうございます。「熱しやすい日本人の民族性」ですか・・・ 化学・繊維の大手企業が挙って研究開発を行っているので、もっと消費者側からのニーズ、もしくは他の国には見られない国家プロジェクト的後押しがあるのかと期待していたのですが。もし「民族性」から来るものであるとすれば、冷めないで欲しいものです。
生分解性高分子関連分野の発展・貢献を考える上では、より産学が密に結びつく必要があるのかもしれません。材料単体をあらかじめ決められた分解条件で分解させても、実際に汎用した先で同様の分解が起こる保証はありません。この分解ひとつをとっても、「この材料がどれほどの期間で分解した」かを明らかにする学術的アプローチと、「期間はそれほど重要でないけれど、材料が完全分解して規制をクリアできた」かを重視する産業的アプローチの間にはまだ隔たりがあるように思えます。
また、生分解性高分子の産生プロセスについても学術研究は費用を度外視した稀少触媒を用いた効率的なプロセスの発見、一方産業的立場では「何しろ価格をいかに抑えられるか」が第一目標。そして、各社のプロセスはすべて「機密扱い」であり、「特許」がお互いの研究開発スピードを邪魔しあう。確かに、企業利益は重要でしょうが、もう少し産業的に確立してから、というのは無理な考えなのでしょうか(社会に出たことのない当人の勝手な考えお許しください)。
最後のL体、D体の分解性の話ですが、高分子内エステル部位へ水分子のアプローチおよびアタックが加水分解の原因と考えられます。ここで、タダ単なるH-O-Hという単純な構造は、L体、D体の違いを認識できるほどの高次構造を有していないと思われます。ですから、分解性は高分子の一次構造(L体、D体の違い)よりも結晶性や細孔の有無などより高次元構造に依存すると考えられます。
もっとも、L体、D体が混在した系(PDLLA)では結晶化が阻害されるため材料は非晶性となり分子間に水分子の入り込める隙間が多いので加水分解性が上がるようです。
一方、酵素分解においては以前に申し上げたかもしれませんが酵素が「鍵と鍵穴」の関係で高分子の特定部位にアプローチするためL体がある程度つながった部分でしか反応は進行しないと言われております。ですから、酵素分解が絡んだ場合、分子の一次構造から高次構造までを考えに入れ、さらに存在する水分子による加水分解、さらには「分解過程で生じる」水分子による更なる加速的分解進行までを考慮する必要があるでしょう。
毎度、ながながと申し訳ございません。
7月3日<水>16時3分:yoshiさん
こんにちわ、初めてメールをださせて頂きます。以前から生分解プラスチックにはとても興味があり、自分でも台湾等より原料を輸入しているものです。しかしそのようなことをしながら一番感じることは、日本のマーケットの閉鎖性です。私が感じたところ中国、台湾のほうがよほど生分解樹脂を使っているように感じます。理由はわかりませんがやはり日本で普及しない一番の原因は価格なのでしょうか?
7月3日<水>9時39分:管理人さん
みなさん、カキコありがとうございます。
>Masakazu
TANAKAさん
ポリ乳酸の詳細ありがとうございます。
大変助かります。m(_
_)m
>日本の生分解性高分子開発市場を後押ししている「何か」を・・・・
私感ですが、単に熱しやすい日本人の民族性ではないかと・・・・??
どうか冷めるのは遅くあってほしい・・^^;
好意的に言うなら日本の化学&製薬メーカーには、バイオで失敗した(重要な特許の多くを米などに牛耳られた)借りを取り返す意気込みがあるのかもしれません。
ロボットやナノテクなど、現代ハイテクのいくつかは日本が世界でも先行しているようですが、そこに環境が加わると更に力強いですよね。
そんな産業界全体の思いも背景にあるかもしれません。
>「加水分解」は両L体およびD体に関わらず進行します
私は以前から、「L体は加水分解するがD体は加水分解しない」という話を聞いていました。
あるいは、「D体は加水分解が遅い」というような意味を聞き間違いしたのかもしれません?
それともTANAKAさんのお話で続く、「微生物による消化過程を伴う分解はL体でのみ進行する」というのに掛かっていたのかな?
7月3日<水>1時33分:Masakazu
TANAKAさん
またまたご無沙汰しております。先日、共同研究先の企業とのミーティングの中で素朴な質問をお受けしたのですが、正直答えられませんでした。
「多くの生分解性高分子の研究開発は日本で行われており、また商品化の点においても日本企業のウェイトが高い。なぜ、日本ではそれほどまでに生分解性高分子に関心が高いのか?」
なぜなんでしょう? アメリカやヨーロッパと比べて見ても、日本の生分解性高分子にかける意気込みには目を見張るものがあると思われます。アメリカはまだ大量消費型社会が引き起こす弊害を国家的に、もしくは産業的に認識していないのでしょうか? また、ヨーロッパは環境保全に対する規制は多くあるものの、あくまで規制するだけであって具体的な物質的対応までは手が回っていないのでしょうか?
日本の生分解性高分子開発市場を後押ししている「何か」をご存知の方どなたかご説明願えませんでしょうか?
>tyokoさん
ポリ乳酸樹脂の分子構造について簡単にご説明いたします。「ポリ」は化学用語で「沢山の」という意味ですが、プラスチック分子は一般に小さな「モノマー」と呼ばれる分子が長くつながった紐のようなもの(ポリマー)と考えられます。ポリ乳酸におけるモノマーは、「乳酸」と呼ばれ中心の炭素から伸びる4本の腕に各々、-H(水素)基、-CH3(メチル)基、-OH(水酸)基、および
-COOH(カルボキシル)基がくっついた形を取っております。このモノマーの-OH基と-COOH基が、化学反応の過程で結合(縮重合)し、
monomer:
HO-CH(CH3)-COOH
HO-CH(CH3)-COOH + HO-CH(CH3)-COOH -->
HO-CH(CH3)-CO-O-CH(CH3)-COOH
HO-CH(CH3)-CO-O-CH(CH3)-COOH + HO-CH(CH3)-COOH
-->
HO-CH(CH3)-CO-O-CH(CH3)-CO-O-...
とつながっていき、最終的にポリマー(ポリ乳酸)となります。
ただ生分解性高分子の観点より注意しなければならないのは、ポリマーの原料となるモノマーで。上記しましたように乳酸モノマーは中心の炭素原子に4つの異なる「基」がつながっております。一見、同じように見えるのですが実際にはつながり方によって2タイプのモノマーが存在し、お互いに鏡像(専門的には「立体同位体」、鏡に映したように左右反対の像)の関係にあります。化学的プロセスを経てモノマーをつくった場合、両方のモノマー(L体、D体)が等しい確率でできるにもかかわらず、不思議なもので自然界ではただ一方の形のモノマー(L体)しか産生されません。そして、そのモノマーの違いは、これら異なるモノマーより出来上がった材料の分解性にも影響を及ぼします。
ポリ乳酸の場合、材料の生分解性は加水分解、および微生物分解両方の競争反応で進行するとされておりますが、前者「加水分解」は両L体およびD体に関わらず進行します。ところが、微生物による消化過程を伴う分解はL体でのみ進行するようです。したがって、学術論文でもすでに広く論じられておりますが、分解速度はD体を混ぜることにより低下していきます。具体的に何%以上含んでいれば、という目安は存じませんがPLLAといわれれば大半(95%以上?)がL体で構成されていると考えられて結構だと思います。
7月2日<火>16時28分:tyokoさん
一般的な、ポリ乳酸樹脂の分子構造について教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。