ワールドカップ・サッカー  980601  No.10


記者 : 「今一番タイムリーな話題と言えばやっぱりサッカーでしょう。ワールドカップも目前に迫りましたし。」

天野 : 「まだ始まる前だからなあ。今、予言しておけばいい話の種になるか?。」

記者 : 「ちゃんと根拠があって当たればね。」

天野 : 「キビシイねえ。
まあ、順当なことを言えば予選グループ4カ国中のビッケにならないことを、ただひたすら祈るだけ。実力的には誰が見たって日本が決勝トーナメントに行けるとは思えねえよな。だいたい過去何度も出てる韓国でさえ未だに1勝も出来ないでいるのに、アジア3番目でやっと出られるようになった日本がいきなり1勝だなんて出来るわけねえじゃん。それじゃ韓国に失礼だっちゅーの。世界の中でもアジア・オセアニア地域がもっともレベル的に低いのは周知の事実な訳だし、いくら力んだってその中でも3番目だよ。そりゃ無理だって。
ってことで2勝1敗で決勝進出にしとこうか。」

記者 : 「説明と結論が違うじゃないですかあ。」

天野 : 「説明は一般論。結論は4年に1回くらいのナショナリズムを許してもらうとして、これを希望的観測とも言うな。当たり前の予想じゃその他大勢と同じになっちゃう。」

記者 : 「じゃ希望とは言ってもやっぱり、その都合がいいと言う解釈というか、理由を聞きたいな。」

天野 : 「まあな。まず戦績はこうなる。
アルゼンチン戦は「0:1」で日本。
クロアチア戦は「2:0」でクロアチア。
ジャマイカ戦は「1:2」で日本。
これで2勝1敗。日本とクロアチアが2勝して決勝進出。完璧だねえ。」

記者 : 「なんか無理があるなあ。ジャマイカはともかくアルゼンチンには勝てないでしょう。優勝候補ですよ。」

天野 : 「そう思うだろ。だけど勝っちゃうんだなあ、これが。」

記者 : 「う〜ん、やっぱり根拠を聞かないと。」

天野 : 「まずアルゼンチンだけど普通なら優勝候補としてベスト4程度の可能性は高いよな。そもそも初出場で下から数えて2〜3番以内の国なんて最初っから眼中にないって。予選リーグでマークしてるのは精々クロアチアくらい。ついでにスロースターターとしてもけっこう有名で、何でも今回は初戦で負ける順番らしい。
逆に日本はW杯初戦としてもっともアルゼンチン戦に照準を合わせているだろうし、そのスロースターターにつけ込むって手がある。もし前半20分以内に先取点を取れれば、けっこう相手がガタガタになっちゃったりしてね。ひょっとしたら案外簡単に2点目も取れちゃうかもしれない。そうなるともうそのまま逃げ込んじゃう可能性は決して低くないと思うんだけどね。
まあ、もし勝てないまでも戦略的に引き分けに持ち込める可能性は高いんじゃないかなあ。

記者 : 「なるほど。ま、うまくアルゼンチンに勝てたとして、そうなればクロアチアも何とかなりませんか?。」

天野 : 「クロアチア戦は難しいだろうな。日本対アルゼンチンの結果を知っての戦いだし、引き分けだったとしてもまさかもうナメては来てくれない。思いもよらない勝利に浮かれちゃった日本とシメてかかったクロアチアじゃ、引き離されずに試合を終わらせるのが精一杯ってとこ。2:0はかなり好意的に見ての負け試合。
ちなみに日本戦でガタガタになったアルゼンチンはジャマイカとも何と引き分けてしまう。」

記者 : 「調子のいい予想だなあ。」

天野 : 「最後のジャマイカ戦は日本がもっとも苦手とするタイプの相手だと思うんだけど、反面まだまだ穴が多いと言われるのも事実。ここは何とか踏ん張って勝ちに行く。
アルゼンチンはシャカリキになってクロアチアに勝ちに行くけど、時すでに遅しで1勝1敗1分け。
結局最初の試合でジャマイカに勝っていたクロアチアと日本が2勝で決勝進出ってわけ。」

記者 : 「いかにもごもっともという感じですが・・・・やっぱり。」

天野 : 「やっぱり調子良すぎるかな?。まあ、そうなってくれればいいなと、そう言うことにしておこう。」

記者 : 「ところで天野さんのサッカー経験は?。」

天野 : 「俺がガキの頃はけっこう小学校でサッカーがはやってて、特に冬場は毎日朝・昼・夕のいつかはやってた記憶があるな。かと言って今みたいにクラブがあったわけじゃないし、どう見てもスポーツと言うより遊びでしかなかったけどね。要するに南米やアフリカの映像でよく紹介される街角サッカーに近いものがあって、野球のように道具がなくても出来る遊びという感じだった。今思えば世界スポーツとしてサッカーの地位が築かれたのと共通の理由を感じるよな。学校の校庭に備え付けでゴールがあったからボールさえあれば5人でも10人でもそれなりに遊べたということ。だいたい4〜5年生くらいから上の学年が入り交じってやってたけど、俺もその頃は足が速かったからまあまあそれなりだったとは思うけどね。」

記者 : 「陸上やってたって言ってましたもんねえ。」

天野 : 「まあな。ほんとは走る方より跳ぶ方が得意だったけどね。
ただサッカーそのものはやっぱり遊びでしかなくて、中学校にはクラブすらなかった。やっぱりその頃は野球が男子のメインスポーツでね。
結局以降の学校でもサッカーなんてほとんどやった覚えがないし、小学校以来ボールを蹴ったことないんじゃないかなあ。」

記者 : 「そういう人の予想と言うことですね。」

天野 : 「バカヤロー!。」

 

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