マックじゃないよ!マッキンだよ!!  010210 No.02
 
最終更新 2011年 3月28日
 
パソコンでもなけりゃハンバーグでもない。
もちろんチョコレートでもない。
McIntosh(マッキントッシュ)はアメリカの高級アンプメーカー。

その昔、管球(真空管)アンプ華やかなりし頃マニア垂涎の高級アンプを次々と送り出し、一時代を築いた超有名アンプメーカー、それがマッキントッシュである。
当時、マッキンは見た目の美しさゴージャスさから貴婦人にも例えられ、その華やかでありながら豪胆な音は世界中のマニアをして、「いつかはマッキン」と言わしめていたのである。
特に日本の音楽マニアにとって戦後間もない50年代〜60年代前半にあっては、あこがれの地「アメリカ」の栄華を象徴するかのようなアンプでもあった。
中でもMC275に代表される管球パワーアンプ群は現代でもハイエンドのマニアに愛され続け、質のいいセットは当時の価格をはるかに凌ぐ信じがたい価格で取引されているのである。

アメリカ製品と言うといつの頃からか、バカでかいだけで荒っぽい仕上げの製品を思い浮かべがちになった。
迫力はあるが信頼性に欠ける、というイメージである。
だが、マッキンは今も昔もそんなこととはまったく無縁。
むしろマッキンが誇るのは信頼性そのものであった。
半世紀も前の管球アンプが・・・・、という前述の話はその証明と言ってもいいだろう。

やがて、トランジスタ時代となりハードの変更を余儀なくされても、マッキンのアンプは変わらぬ信頼性と高級感に更に磨きを掛け、音楽再生という使命を担い続けている。
現代のハイエンド・オーディオ界では、1台数百万円という超弩級のアンプやスピーカーも珍しくなくなったが、何の何のマッキンもまだまだ健在である。
価格的にはそれら超弩級システムの半分以下がほとんどとはいえ、やはり「いつかはマッキン」、と言って戻ってくるマニアが後を絶たないとも聞く。

一世を風靡した音場型の超高級スピーカーも輩出し、現代ではAV全般に手を広げようともしているマッキン。
時代の流れに乗りながらも、先駆的ガレージメーカーとしての誇りを忘れることなく、今後も音楽再生を追求し続けることを願ってやまない。
 
C40
 
030315追記
なんと、マッキンがマランツとデノンの兄弟に養子縁組。
一時代を築き、また現在でもトップレベルの人気を誇る3社が同じ傘下となって、ホントにみんな生き残れるのかなー?
互いに競合分野も多い訳だし。これからどうなっちゃうの???
 
マッキントッシュ・サイトはこちら ⇒ McIntosh−lab
 
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