最終更新 2008年 1月 6日 |
「DENON」っと打ち込むと確かに「デノン」と変換される。 欧米では従来からデノンと読んでたらしい。 でも私にとってDENONはやっぱり「デンオン」なのだ。 今の人はもう知らないかもしれないけど、元々DENONは「電音」のローマ字表記なんだよね。 またまたいつもの話となってしまうのだが、現在、ピュアオーディオ産業が生き残るのは極めて厳しい。 一世を風靡した有名メーカーでも、もはや資本の移動は日常茶飯事。 あのDENONさえ例外ではなかった。 今度は何とマランツと兄弟になるらしい。 いや、それを言うなら姉妹か? DENONは元々日本コロンビアのハード部門、特に業務用機器に圧倒的強みを発揮する一大ブランドであった。 昔々、まだレコード全盛の時代、DENONのプレーヤ回り製品は常に業界をリードしてきた過去を持つ。 一分の隙もなく安定した信頼性の塊であるターンテーブル。 たっぷり安定感のある低域に支えられ、質実剛健を地で行くような重量級MCカートリッジ。 繊細華麗な高音を持つ、軽針圧タイプの軽量MCカートリッジもあった。 ターンテーブルとカートリッジはあこがれの製品群だったのだ。 しかも海外有名ブランドほどバカ高くなく、多くは私でも手の出せる範囲の価格帯だったのがうれしい。 後にDENONはアンプでも名を馳せる。 2000シリーズ、3000シリーズの超ロングラン製品登場である。 ここにプリ&パワーの名コンビも誕生した。 カートリッジと違い、さすがにこちらは当時の私にとってまだまだ高価。 マジで購入しようか悩み続けた製品群でもあったが、結局見送った過去を持っている。 先々、後悔したことは言うまでもない。 DENONの音は一部ヘビー級カートリッジを除くと、総じて「しっとり&繊細系」であったように思う。 それは前述のアンプでも同じ。 決してパワーでゴリゴリ押しまくるタイプではない。 これはコロンビアというイメージにも一致したものであった。 残念ながらロックやジャズは鳴らしきれないかもしれない。 しかし、クラシック、特に声楽や小編成楽曲には大きな強みとなった。 ダイナミック型スピーカーよりコンデンサー型スピーカーの音色に近い、と言えば分かりやすいだろうか? 時代はやがてCDへと変化していく。 ターンテーブルもカートリッジも無くなっちゃって大丈夫かいな? いやいや大丈夫だった。 多少時間は掛かったが、しっかりCDプレーヤでも復活を果たし、やがて超弩級プレーヤまで生み出すこととなる。 それはオーディオ総合メーカーとして、揺るぎない地歩を築いたかに思えた。 っがしかし、やはりピュアオーディオが経営的に厳しいことは否めない。 マランツという同タイプの伴侶?を得て、DENONはどうなるのだろう。 同じ資本の基、同タイプのメーカーが複数生き残れるのだろうか? あくまで個人的にではあるが、大変憂慮している。 ホントに、ホントにガンバッテよね。 ずっと応援してるからね。 |
030315追記 なんと、デノンとマランツの兄弟にマッキンが養子縁組。 一時代を築き、また現在でもトップレベルの人気を誇る3社が同じ傘下となって、ホントにみんな生き残れるのかなー? 互いに競合分野も多い訳だし。これからどうなっちゃうの??? |
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