小   峠
最終更新 2008年 6月 5日
 

甘楽町秋畑と藤岡市上日野を結ぶ峠。町を縦断する主要地方道「富岡・神流線」の一部である。

峠道は全面舗装済みの県道であるがやはり道幅は狭く、大型車は通行できない。

普通車以下でもすれ違い不能な場所が各所にあり注意が必要。

 
時間帯通行止め標識時間帯通行止め標識

2008年6月現在、地滑りなどの復旧のため2個所で工事が行われている。
そのうち峠道下部のもっとも道幅の狭い付近は時間帯通行止めとなっており、規制の状況は左写真の通り。
尚、日曜・休日は開放されてる模様。土曜日については未確認。
 
小峠入口峠道入口
峠道入口のUターン地点。
最近、こんな山里にも携帯電話の基地局が建ち、ちょっとびっくり。
峠へは小幡・秋畑を通り過ぎ、一本道をまっすぐ上ってくればこの場所に着く。
写真では左から来て折り返し上っていくこととなる。
那須集落峠道下部からの那須集落
峠道に入って直後、左前方に見える秋畑最奥の集落「那須」の一部。
細い急坂の連続のため、慣れてない人はむやみに入り込まない方がよい。
峠道下部峠道下部
峠道全体としては車両のすれ違いも可能なのだが、所々このように細い所がある。
以前は山側谷側とも絶壁で、どろどろの悪路だった。
現在そのような心配はなくなったが、写真のような北斜面となるため冬場は雪が降ると遅くまで残る。
那須集落遠望峠道上部より那須集落遠望
山の斜面に張り付くような家々と段々畑がよくわかる。
那須は細くうねうねした急坂が複雑に交差しているため、前述のように不用意に入らぬこと。
万が一タイヤが脱輪などしても、レッカーが入れるとは限らない。
那須より峠道那須集落より峠道
逆に那須より峠道を見たところ。
小峠(甘楽側)小峠(甘楽側より)
甘楽側から上りきった小峠頂上。
三叉路となっており、写真で見える左が日野を抜けて藤岡市へ、右は電柱の後ろから塩沢峠経由で万場町へ通じる。
塩沢峠への道は99年11/19に全線開通式典が行われ、一部御荷鉾スーパー林道経由で万場まで通じた。
小峠(塩沢峠側より)小峠(塩沢峠側より)
上の写真で見えない塩沢峠への道から振り返る。
万場へは御荷鉾スーパー林道と合流後塩沢峠まで林道を下り、峠の三叉路を右に下る。
写真で車の後ろには古びた神社がある。
西御荷鉾山とオドケ山西御荷鉾山とオドケ山
峠から見た西御荷鉾山(左)とオドケ山の展望。
峠自身は周りの樹林で展望が悪い。
わずかに見えるのが写真の両山と、塩沢峠への道くらい。
会場集落会場集落
藤岡市日野の最奥、「会場」集落。
写真中央付近、竹藪の後ろが小峠となる。
右に見えるガードレールが峠から藤岡へ下る道。
藤岡へはもちろん全面舗装済みだが、しばらくは細い道が続く。
 
峠方面へは小幡・秋畑と過ぎ、途中何カ所か有る「大型車通行止・万場方面への通り抜けは出来ません」との大きな標識を横目で見ながら通過する。その「主要地方道(県道)富岡・神流線」は1本道で、道なりにまっすぐ進めば嫌でも小峠への峠道へ入ることになるだろう。

前述のように御荷鉾スーパー林道を経由する塩沢峠は99年11/19に開通式典が行われ、小幡の町中では「祝・富岡万場線全線開通」の横断幕も掲げられた。
塩沢峠道は小峠からわずかな区間のみやや細い舗装道だが、鮎川を渡る橋からは御荷鉾スーパー林道合流まで2車線8m幅で舗装された快適なワインディングロード。この間は前後の道からすると不釣り合いなほど広く快適。尚、小峠からスーパー林道合流までは全長6.5kmほどである。
さてこの新道の特筆だが、上部から間近に見る御荷鉾の勇姿や県内を一望出来る素晴らしい展望がある。この展望を見られるだけでも新たな名所となりそうな気配。道路自身も林道部を含み前線舗装が完了し、小幡から万場までは車で普通に走って小1時間(50分くらい)となった。
後述のように四半世紀前、林道も県道も影も形もなかった塩沢峠から小峠まで歩いた山道が懐かしい。

小峠はUターンする入口から頂上の会場集落(藤岡市)まで約4.5km。全面舗装済み。道幅は峠道下部で部分的に狭く険しい。
尚、峠道自身が長いため坂の斜度はそれほどではない。

交通量は塩沢峠開通後、にわかに増えた印象がある。とは言えそれでも休日昼間の平均で毎分1〜2台程度、平日昼間では数分に1台程度というところか。
峠道上部では所々南西から北面にかけての展望がいい。浅間や妙義がバッチシ。
車のすれ違いは前述の狭い一部を除けば特に問題ない。但し、道そのものは終始1車線のクネクネ道である。
尚、藤岡側へは鮎川の清流沿いに問題なく抜けられるが、しばらくは同じような狭い道が続くこととなる。
 

こぼれ話

昔の峠道は凄かった。雨上がりなど「どろどろグチャグチャ」の悪路が続き、特に峠道下部では落石・転落の危険が著しかった。全面舗装された現在、狭いとは言えそれでも当時よりグッと広くなった道は、今通ると夢のよう。

峠頂上の会場集落はその名もズバリ「鮎川」の上流に位置する。川名からしていかにも渓流釣りの人気となりそう。実際の魚影がどの程度か知らないが、会場には渓流釣りや川魚料理の店もある。
尚、その会場付近鮎川での釣りには別途1日券の購入が必要らしいので要注意。

四半世紀前、会場から鮎川を源流まで遡行し尾根伝いに赤久縄山に登った。帰路同じく尾根伝いに塩沢峠まで下り、当時すでに消えかけた山道を会場まで下っている。まだ御荷鉾スーパー林道の影も形もない、奥深い西上州の山々だったことを思い出す。当時の写真が見つからず(確か何枚かは撮ったはずだが?)無念。記録は記憶として頭に残るだけか。

 
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