レディースポップス  9801 No.2


記者
 : 「今回から連載となります。まずはインターネットサーファーとしてもっとも人口密度が高いと思われる、10代から30代向けに適当な題材はいかがでしょうか?」

天野 : 「ツカミってわけか?」

記者 : 「はい。」

天野 : 「やっぱり芸能関係とかスポーツ関係になるんだろうなあ。」

記者 : 「そうですねえ。ウケねらいでアイドルポップスとかね。」

天野 : 「アイドルねえ・・・・」

記者 : 「いや、ダメならいいんですよ。」

天野 : 「ダメじゃねえけど・・・・俺が知ってるのは超マイナーな歌手ばかりだぞ。」

記者 : 「たとえば?」

天野 : 「たとえば「とみたゆう子」なんて知ってるか?」

記者 : 「全然知りません」

天野 : 「だろうなあ。じゃ、「中里あき子」とか?」

記者 : 「まったく」

天野 : 「南翔子に下成佐登子。ついでに今井優子に斉藤さおりなんてな。声だけ知ってる川島だりあってそりゃだりあ(誰だ)?」

記者 : 「よく次々出ますねえ」

天野 : 「今あげた歌手全部知ってたらこりゃマニアだぜえ。ま、俺もそういうことになっちゃうけど。」

記者 : 「・・・・・・・・」

天野 : 「最初の2人はテレビでもラジオでも、群馬の片田舎では結局一度も見たことも聞いたこともなく終わってしまった。南翔子は「うる星やつら」の主題歌を歌ってた。下成佐登子はヤマハのポプコン出身だから知ってる人も多いだろうな。斉藤さおりは映画で一度だけ見たことある。川島だりあはZARDのバックをやってたから、この中では一番知られているでしょう。」

記者 : 「へえー」

天野 : 「みんなアイドルっていうより、いわゆるニューミュージック(すでに死語?)系のシンガーソングライターなんだよね。
とみたゆう子は80年代初めのデビューで、この中でも一番気に入ってる歌手。リアルタイムで知ってたのにとうとう一度も見なかった。みんないい曲ばっかりで特にデビューから5枚目までの初期アルバムが好きだなあ。5〜6年前にそれも5〜6年ぶりくらいに、新アルバム2枚とベスト盤を出したのを最後に完全に行方不明になっちゃった。休んでいた5〜6年のうちに結婚し、アルバム2枚製作してまた主婦になっちゃったっていう感じだな。ほんとのところは知らないけどね。誰か新盤だとか知ってる人がいたら教えてほしい。
中里あき子はやはり最初の2枚のアルバムがいいね。澄んだハリのある高音で、いかにも俺好みの声だもんなあ。曲はもちろんだけど声ではこの人が一番かもしれない。
南翔子も声が好きでファンになった人。ハリはないけどちょっと甘えたような声が妙に気に入っちゃって。アルバムでは3枚目がいいけど、探すとなるとかなりマニアックな部類だと思う。
下成佐登子はさっき言ったように知ってる人も多いでしょう。やはり初期のアルバムが抜群にいい。デビュー作なんかいきなりシングルのベスト盤みたいだよ。最近はアニメに進出してるようだけど、個人的にはやはりデビュー当初の方が気に入ってる。
今井優子も斉藤さおりも、今話した歌手もみんな5枚〜10枚前後のアルバムを出してるわけだから、決して人気がなかったわけじゃない。ただ残念ながら一般的知名度を得るまでには至らなかったということだな。

記者 : 「なるほどー。実際それだけのアルバムを出せたってことは、たとえ一部であっても固定ファンがいたんでしょうね。ボクが知ってるところでは西島三重子なんかどうですか?」

天野 : 「西島三重子とはシブイところだねえ。でも彼女は「池上線」っていうヒット曲があるだけ幸せな方だろう。ちゃんとカラオケにだって入ってるしな。調べたわけじゃないけど、さっき挙げた歌手の曲なんかほとんど入ってないと思うよ。
それと川島だりあはわかりやすいところで、ZARDのアルバム「揺れる想い」の7曲目「Listen to me」のバックで威勢良く歌ってる。当人も2枚のソロアルバムを出してるけど、両方ともかなりハードなロックボーカルで聴き応え十分といったとこ。ソロではもう5年以上新アルバムを出してないと思うけど、今はもっぱら人に曲を提供したり裏方をしてるみたい。アルバム出したけど売れなくてあきらめちゃったのかなあ。惜しいよなあ。」

記者 : 「へえー、今度ZARD聴いてみます。」

天野 : 「俺みたいなマイナーファンとしては人の知らない、あるいは気づかない多くのいい曲を聴きたいわけよ。ただあまりメジャーにはなってほしくないという矛盾の中で楽しんでるわけ。俺しか知らないという一種の優越感かもな。」

記者 : 「わかるような気がします。」

 

=追記=

その後斉藤さおりは「ロマンチック・モード」のボーカル麻倉晶として、川島だりあは「FEEL SO BAD」のボーカルDARIAとして、現在でもそれぞれ活躍している。

ご興味のある方は こちら をご参照ください。

 

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