三ッ岩岳より大津
最終更新 2003/6/23 |
三ッ岩岳より大津遠望(中央の影となったドーム岩峰) |
大仁田川中流の大仁田ダムの建設工事も終了。 従来の大仁田川から登る大津への登山ルートも復活した。 ここではしかし、バリエーションルートとして三ッ岩岳から稜線伝いに大津へ縦走するルートを紹介する。 尚、三ッ岩岳には多くの登路があり、登山道も錯綜しているのでルート・ファインディングは慎重に。 |
グレード : 3 判断基準 |
ルート : 三ッ岩岳→里宮方面への(南西)尾根→里宮分岐→大津北稜の鞍部→ガレ場→大津 |
総歩行時間(休憩含まず) : 日帰り装備にて1.5時間程度(三ッ岩岳〜大津間のみ) |
登山適期 : 4月〜5月 及び 10月下旬〜11月 |
地形図 : 十石峠 |
駐車場所 : 里宮登山口。下写真参照。 |
ガ イ ド (93年11月3日現在/ダム付近の様子は2003/6/8現在) | |
1. | ダム工事も終了し、里宮登山口付近は公園状に整備された。 三ッ岩岳への登路は多数あるが大津への縦走を考えるならやはり里宮登山口がベスト。 |
2. | 三ッ岩岳は標高こそ低いが展望は360度問題なし。北西稜には首のとれた地蔵があるが、行くには岩場を登るので注意のこと。 |
3. | 大津へは山頂から南東へわずかに主稜線をたどり、採石場ルートと別れ右の里宮方面への南西尾根に入る。尾根上には細い踏跡があり、赤テープに導かれいったん北へ立木につかまりながら急下降する。 |
4. | 尾根に戻ると大岩を避けるように左右を巻きながら進む。この尾根はやがて崖となって行き止まるが、ここでは事故も起きているので下ってはいけない。正しくは登りにかかろうとする手前を左の杉植林に下降する。 この付近は道が錯綜していてどこどこと特定出来ないので、ルート・ファインディングと経験を要する。40〜50m下った植林内でトラバースするような水平道に入り、里宮分岐方面を目指す |
5. | 里宮分岐から大津へは尾根上を進む。踏跡はかすかでヤブを分けながら進み、小さなコブを二つ越えた鞍部に着く。ここまではうまくすれば伐採してあるが、あまり期待しないこと。 |
6. | 鞍部より右の踏跡(獣道?)を40〜50m下ってからヤブの中を左に水平に移動する。小さな岩稜を一つ越してから、ガレ場(落石注意)を100m余り強引に直登すると大津の稜線に出る。 |
7. | 稜線には道があり左に登れば大津山頂である。山頂はけっこう広く展望もよい。振り返ると1053m峰から派生した支稜のコブ(地図に記載がない)通しに、ククリ岩や大岩が望める。 |
8. | 下山は大津本来の登路でもある大仁田川中流からのルートをとる。大津から南西への稜線を辿り、その稜線上の最低鞍部から左に下り大仁田川に出る。 |
左)三ッ岩岳山頂 中)三ッ岩岳より荒船山方面 右)三ッ岩岳より大津(中央のドーム) |
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左)主稜線より三ッ岩岳東面 中)里宮の分岐付近 右)1053m峰より大津(左)と烏帽子岳(右後方) |
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左)大津山頂 中)大津よりククリ岩(後方左端)と大岩(後方中央) 右)大津より三ッ岩岳 |
大仁田川と大仁田ダムの現況 |
大仁田ダム建設現場の大仁田川の清流。現在はダム湖底となった在りし日の写真である。 |
左がダム工事以前の大仁田川が大きく左に曲がる屈曲点。右は現在の屈曲点。橋の奥が復活した大津登山口となる。 |
完成した大仁田ダム。ダム上、右奥が大津。 |
ダム上より公園状に整備された新里宮橋付近。橋左の駐車場奥が右写真の三ッ岩岳里宮登山口。 |