牧場尾根中西部縦走


1020m峰より荒船山を望む

牧場尾根踏破3回目。今回は R254 沿い「中丸集落」より北西に延びる中丸林道から付近の最高峰1020m峰を目指し、前回の名称不明の峠まで縦走します。岩峰・岩稜や危険個所多数な東部と違い、西部は概ね大きな危険無く安心して歩けます。とは言え、後述の通り一切の道標類等無く、地図読みからのルートファインディングは必須です。

最高所でも1000mちょっとと標高こそ低いものの上述ルートファインディングの成否によっては思わぬこととなる可能性もあり、西上州と藪岩に慣れた中〜上級者向けです。

 
210307 注記
当ルートの固有名詞は「山と高原地図21 2015年版」を使用しておりましたが、昨年の「2020年版」では変更されてることが確認されました。恐れ入りますが下記の通り読み替えをお願い致します。
2015年版 2020年版
 大岩(862.1m三角点峰) 横畑
 822m峰 大岩

 

グレード(個人評価)  H  1  2    4  5  U  /  判断基準
ルート 中丸林道→1020m峰南稜→ドーム岩(見晴らし岩峰)→1020m峰→1000m峰4座→最低鞍部→植林内下降→中丸林道
総歩行時間(休憩含まず) 4時間前後(ルートファインディングが的確だった場合/林道歩行含む)
登山適期 10月中旬〜5月下旬  但し冬期は凍結と積雪量の状況による
地理院地図へのリンク http://maps.gsi.go.jp/#16/36.250581/138.660443
駐車場所 林道路肩に駐車スペース1〜2台程度  複数個所有
注  記 西上州と藪岩に慣れた中〜上級者向けです。
基本的に尾根を大きく外す事はありませんが1個所登行困難な岩峰と、最低鞍部の手前で誘導されやすい場所があります。よってルートファインディングと地図読みは中〜上級者レベル。
登山日現在、道標のたぐい、案内板、山名標識等は一切ありません。
毎度の決まり事となりますが、自己責任にて現場での判断を願います。当たり前ながら筆者踏破ルート外、または山行者のミスルート等による事故や危険は考慮していません。
熊出没注意!!
稜線上では概ねドコモ携帯使用可能

 

2019年 4月下旬現在
 
左) 林道の舗装が切れてまもなく、地図表示とは逆に左岸から右岸に渡る橋の右岸側に駐車スペース。この前後でも1〜2台可。
   (地理院地図ではこの直前から沢・林道とも表示が間違っています)
 
左) 林道3個所目の二俣を左へ、すぐの崩落個所付近から正面に見えてくる尾根を目指します。
右) 薄暗い植林の尾根を登る。
 
 
左) 825m標高点
右) 主稜線が近づくと左にドーム岩(見晴らし岩峰)が木の間越しに見えてくる。
 
ドーム側へ左斜行しながら登り着くと、南西面中心の大展望。足下要注意!!
 
ドーム岩上からの展望
 
本日の最高点、1020m峰山頂。樹林のピークだが少し西側に下ると荒船山方面の好展望。
 
付近のヤシオツツジ
 
左) この付近唯一の標高点 1000m峰へ。
右) 岩峰と言うほどでは無いが、その岩上からは浅間山など北面の好展望。
 
先の 1000m標高点峰を始め付近には4座の1000m峰。概ね緩やかな山頂だが、4峰目付近には妙義山側の展望個所も。
 
右) 下って岩稜の鞍部に立つと正面にやっかいそうな岩場。登って登れなくは無さそうだが賢明な選択を!
 
左) 最低鞍部  途中、910m峰からの下りで南尾根や廃林道に誘導されないこと。
右) 地図上の峠付近  道跡無く、この時は最低鞍部付近まで戻り植林内を一直線に下降。
 
途中、廃作業道に出合いつつなおも下ると、石垣の廃畑跡が現れる。
 
まもなく現行林道の最奥駐車スペース(転回場)が現れ、その林道を20分前後下れば車を置いた登山口。
ちなみに、この林道は下部の小沢で土砂流出があり、二輪・四輪とも乗り入れ不能です。
 
 
踏破軌跡(縮尺は任意)
GPSのものではありません。地図を元に筆者登山後の覚えですので、細部で異なる場合があります。
 
 
「牧場尾根」について
日本初の西洋式牧場として有名な神津牧場から派生する尾根であることから、筆者の仮称としてずっとこのように呼んできました。また、筆者が調べた範囲で、この尾根を指す固有名詞は見つけられていません。
この尾根には 862.1m 三角点峰があり筆者の持つ昭文社「山と高原地図」では2013年版で無名、2015年版で「大岩」との名があり、それはこの尾根唯一の固有名詞でもあります。したがって「大岩尾根」としていいのかもしれませんが、筆者にはその名の根拠が分からず他の名称(通称とか)あるかも知れません。よってこの項では「牧場尾根」のままとして呼ばせていただきました。
 
 
最終更新  2121年 3月 7日
新規追加  2019年 5月10日
 
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