霧積山

前回のマムシ岳と同じように霧積山も下界から見てあれだ!と同定しにくい山の一つです。留夫山から南東に連なる長い尾根の中の一角に過ぎません。他の山岳や尾根に隠れやすいことはマムシ岳と同じですが、岩山では無く普通のヤブ山で尾根中の変化に乏しい小さなコブに過ぎないのです。
しかしその知名度としてはマムシ岳とは比較対象にならないほど大きく、山自身は知らなくても「霧積(きりづみ)」と言う名はかなり有名でしょう。1970年代頃大ヒットした小説や映画の宣伝文句として、盛んにテレビ等のメディアで連呼されてましたからね。

 

グレード(個人評価)  H  1  2    4  5  U  /  判断基準
ルート 登山口(北東稜取り付き)→大岩→トラバース点→展望台→北東稜→山頂(往復)
総歩行時間(休憩含まず) 3時間前後(ルートファインディングが的確だった場合)
登山適期 10月〜5月下旬頃 通常登山口まで車での通行に支障ありません。
但し、霧積温泉の営業が不定期、降雪、工事、その他の状況により途中閉鎖となることもあるようです。詳しくは安中市にお問い合わせ下さい。
地理院地図へのリンク https://maps.gsi.go.jp/#16/36.385317/138.684990
駐車場所 北陸新幹線橋下を過ぎ県道左ヘアピン外側に3〜4台。縁石の無い路面の一部ですが広さはそれなりにあります。
注  記 一般のガイドに類するような山行録ではありません。主だった各所の写真付きコメント、危険の告知以外、ルートファインディングの面白みを殺ぐような解説はありませんのでご了承下さい。
ルートは概ね判別可能な範囲ですが、下記写真にあるトラバース点では状況を見極められるだけの経験が必須です。かなり滑りやすい急斜面を横切りつつ登りますのでシビアな判断を必要とされるでしょう。筆者は立ち止まって詳しく観察せず、写真撮っただけでこっちだなとすぐトラバースしてしまいました。しかし場合によっては展望台岩壁下を回り込む、まだ傾斜が緩いうちにトラバースし登り上げる、などでも良いかもしれません。
お決まりのテープはそれなりにありますが、帰路のトラバース点に降りる場所が分かりにくいため注意が必要です。テープについてもやはり盲目的に信じない方が良い場面もありますので念のため。
毎度の決まり事となりますが、自己責任にて現場での判断を願います。当たり前ながら筆者踏破ルート外、または山行者のミスルート等による事故や危険は考慮していません。
熊出没注意!! 山頂でドコモ携帯使用できますがやや不安定です。他社は不明。

 

2024年12月上旬現在
 
登山口。 真向かいに地図(地理院地図)には無い橋がありますのですぐ分かります。
 
山に入ってすぐの植林標柱のある場所付近から、ヤブ気味の急斜面をほぼ真っ直ぐ登る薄い踏み跡を辿ります。
 
稜線に出ると左右斜面に踏み跡が振れることはあっても、最終的にまた戻ってきます。
 
標高880m付近で突然高さ7〜8m程度の岩上に出ます。下降ルートは見回せばすぐ分かるでしょう。
 
少し登ると今度はまともには登れそうもない岩壁に行く手を阻まれます。
 
滑りやすい急斜面の危険なトラバースです。落ち葉のせいもあり踏み跡や獣道も不鮮明で分かりません。
今回の山行は落葉後もっとも落ち葉の深い時期です。上記注記にも書いておきましたが、状況判断は各自にて願います。
 
やがて登路となる稜線越しに主稜線(留夫山からの尾根)も見えてきて一安心。右写真は主稜線に向かう稜線です。
 
北東稜を先端側に戻ることちょっとでこの展望台があります。おそらく先の岩壁上ですが、標高が低いので正直近場の山々しか見えない・・・
 
以後は本峰へ向けてゆる尾根を忠実に辿り、北西側向かいには谷を挟んで岩峰林立する留夫山支稜が見えます。
 
おそらく以前は笹に覆われてたろうゆる尾根をのんびり登り、右手より留夫山からの尾根が合わさってきます。
 
主稜線からの霧積山。少し登って振り返る尾根は広くゆるくほぼ平坦。
 
1108.0m三角点のある霧積山山頂。
小広くフカフカのコケ(スギゴケ?)に覆われています。展望はヤブ山らしい範囲の内で、葉が茂る時期は何も見えないでしょうね。
 
山頂より南東に延びる頂稜方面。時間はあるので行けるところまで行ってみようかと・・・
 
っが、こりゃしかしこちらの下降は厳しそう!
筆者も登ったことない稜線なので下部の様子が分かるまでと下地図の分岐点まで行き、近くの岩上に登って撮影しました。あそこまで下って岩とかに通せんぼされたらやだなー・・・。しかも写真で立木に隠れてる稜線も数カ所垂直に近い立ち上がりがあり、あれって岩場だよなーと判断できます。登りならともかく下りに選ぶのはリスク高すぎ。実際左右を見回しても急峻な岩稜があっちにこっちに・・・
ってことですぐ戻って往復になるけど登路を下降。
 
 
 
踏破軌跡(縮尺は任意)
GPSのものではありません。地図を元に筆者登山後の覚えですので、細部で異なる場合があります。
あれっ!? ビーグル犬になった (^_^)
 
 
 
余談ですが・・・
妙義を含むこの付近の山々は状況を知る人以外絶対に沢を降りてはいけません。どんな滝やゴルジュが待ち受けてるか分かりませんよ。西上州の山は規模こそ小さいけど、それなりの装備・準備してないとアウトなこともありがちです。筆者も若気の至りで無茶してた頃は経験ありますが、沢床も左右も洗われたツルツルの、あるいはコケむした岩に囲まれ、戻れたからいいけど戻れなかったら・・・。もちろんそんな沢スジでは現代のスマホも携帯もまず通じません。初めての山はいつでも戻れることを確認しつつ行動しましょう。
常識的に道の無い沢を下るのは御法度なのですが、この付近の沢は水量少なく短いからつい・・・ってなっちゃうけどそう甘くはありません。遠目に普通の里山のように見えても、本質的に厳しいことが多いのでお気を付け下さい。
 
 
 
新規追加  2025年 3月 1日
 
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