大雪山旭岳〜トムラウシ山主稜縦走−1
新規追加 2003年9月1日 |
裾合平より旭岳 |
絶好期の高山植物を心ゆくまで楽しもうと、普通3日間程度のコースを5日間かけて周遊。 っがしかし天は我に味方せず、もっとも期待していた高根ヶ原と五色ヶ原がガスと雨。 それでも5日間中3日がまずまずの天気なら、夏の大雪山では良い方? |
コース | 第1日 姿見→裾合平→中岳分岐→間宮岳→北海岳→白雲岳避難小屋 第2日 白雲岳避難小屋→高根ヶ原→忠別沼→忠別岳→忠別岳避難小屋 第3日 忠別岳避難小屋→五色分岐→五色ヶ原→五色分岐→化雲平→ヒサゴ沼 第4日 ヒサゴ沼→トムラウシ山往復 第5日 ヒサゴ沼→化雲岳→ポン沼→第一公園→滝見台→天人峡 |
総歩行時間(休憩含まず) | 第1日 約7時間 第2日 約5時間 第3日 約6時間 第4日 約6時間 第5日 約6時間 |
ガ イ ド |
第1日 2003年7月15日現在 |
夫婦池付近より裾合平方面(↑左) 夏季6時始発のロープウェーに乗車。姿見駅周辺は曇り、旭岳の山頂はガスが巻いている。行く手、裾合平方面には怪しい雲も。 始発に乗った60〜70人ほどと思われる登山者のほとんどは旭岳に登る。裾合平方面へは私を含め6人だけだった。夫婦池付近はエゾノツガザクラやメアカンキンバイが盛期の花を競う。 裾合分岐(↑右) ゆっくり歩いて1時間半〜2時間で裾合分岐着。手前:中岳分岐方面、右:当麻乗越方面、左:歩いてきた姿見方面。 |
エゾコザクラ(↑左) 裾合平はチングルマの大群落で有名だが、今年はちょっと少な目?。中岳温泉方面に登っていくとやがてエゾコザクラの群落も現れる。 エゾノリュウキンカ(↑中&右) 中岳温泉下部の雪渓にはエゾノリュウキンカが咲き競う。 |
中岳温泉噴泉口(↑左) 沢周辺の数カ所でポコポコ沸く中岳温泉。湯温は高いので湯船には適当に沢水を流し込む。 中岳温泉(↑右) その手作り湯船は来るたびに形や場所が微妙に変わっている。登山道(赤線)はその湯船前を通り、午前中は登山者の往来が多い。入るつもりなら午後通過するようなコース設定が良いかも? |
中岳分岐への登りより裾合平方面(↑左) 温泉前より沢右岸の段丘を登るとダラダラした尾根道が続く。やがてヤセ尾根に変わる頃振り返ると写真の展望となる。ここまで登ればもう中岳分岐は近い。 中岳分岐と間宮岳(↑右) 北鎮岳から間宮岳への最低鞍部付近が中岳分岐。写真方向とは逆の、背中側にはピラミッド型の北鎮岳も近い。 |
間宮岳直下より御鉢平(↑左) 左の鋭鋒が旭岳に次いで北海道第二位の北鎮岳。右奥のガスの中には黒岳があるはず? ヨツバシオガマ(↑右) 礼文島などでは50cm以上にも伸びるヨツバシオガマも、大雪山では15cm前後程度の矮性となる。 |
間宮岳(↑左) だだっ広い間宮岳山頂は道標が無ければどこが山頂か分からない。 間宮分岐(↑右) 山頂からわずかで間宮分岐。北海岳方面と旭岳方面を分ける。 |
エゾタカネスミレ(↑左) 間宮分岐から松田岳手前鞍部付近まで、しばらくの間はエゾタカネスミレの大群生地が続く。特に荒井岳周辺は荒れ地をものともせず咲き誇る。 北海岳(↑右) 丸いドーム状の北海岳山頂。主稜縦走となる白雲岳方面と黒岳方面を分ける。 |
北海岳より御鉢平(↑左) 一瞬晴れた北海岳より御鉢平とガスのかかる北鎮岳(右奥)。雪渓の稜線左端に続く鞍部付近が先ほど登り着いた中岳分岐となり、ちょうど反時計回りに御鉢平を半周したことになる。 北海岳鞍部のお花畑(↑右) 北海岳から白雲岳方面へ緩く下ると最低鞍部付近はチングルマのお花畑。他にキバナシオガマなども多い。 |
白雲岳(↑左) 白雲岳基部付近より登山道は大きく左へ巻く。右に別れるのは白雲岳への直登ルートだが現在は廃道。 白雲分岐(↑右) 巻き道に現れる雪渓脇には密度の濃いエゾコザクラの群落がある。やがて稜線鞍部に辿り着くと白雲分岐。稜線を右に行けば白雲岳山頂、左は赤岳方面、向こう側に乗越せば200mほどの急下降で白雲岳避難小屋。 |
白雲岳避難小屋 急下降の傾斜が緩まると右手に回り込む。チシマノキンバイソウやエゾノリュウキンカが咲く水場を過ぎれば、お花畑に囲まれ小高い丘に建つ白雲岳避難小屋。右の小さな小屋はEM菌利用のバイオトイレだが、臭いは他と同じでかなり強烈。EM菌がしっかり活動していれば臭いはけっこう抑えられるはずだが、山の環境では厳しいのかも? 小屋は無理しても40〜50人くらいの2階建てだが、管理人の話では夕方になって20〜30人くらいのツアー登山客が入ることもあるらしい。大雪登山の要所だけに、小屋泊まり予定でもツェルトくらいは用意しておいた方が無難。 |
白雲岳キャンプ指定地 堅めの砂地のような感じで、多少の雨くらいではサイトが濡れることも無さそう。水場も近く快適そうだった。 |