下仁田町最高峰/白髪岩 |
全面更新 2013年11月10日 |
西の肩よりツツジ類の紅葉 |
赤久縄山・稲含山周辺は上野村の県境部を除き、西上州の屋根とも言うべき1500m峰がそびえます。 紹介ルートは秋畑稲含神社一の鳥居より東面を巻き、往年の縦走路から下仁田町最高峰「白髪岩」を訪ねます。 山頂には東峰に明治15年の「原三角測点」があるものの、現在の地形図からは表記が消えていて詳細不明。 樹林の山頂から西峰の肩に移動すれば、御座山や南アルプスを正面に南西面の展望が素晴らしい。 尚、赤久縄山は藤岡市と神流町、JPは甘楽町、白髪岩は下仁田町最高峰であり甘楽郡2町1村の最高峰です。 |
グレード(個人評価) | H 1 2 3 4 5 U / 判断基準 危険性は高くないが1461m峰西面が広い範囲で伐採され迷いやすい。 |
ルート | 一の鳥居登山口→主稜線最低鞍部→白髪岩(復路はJP経由で往路を戻る) |
総歩行時間(休憩含まず) | 4時間程度。但し踏跡を見失うとその限りでない。 |
登山適期 | 3月中旬〜5月中旬 及び 10月中旬〜12月中旬 |
地形図 | 下仁田&神が原 |
駐車場所 | 一の鳥居登山口より100m程手前林道路肩に3〜4台可。 数百m手前の本来の登山口「神の池園地」付近にも7〜8台OK。 下仁田側では鳥居峠に15〜20台程度OK。 |
注 記 | 熊目撃注意!! このルートもNo.13ルート同様決して一般的とは言えない。JP山頂付近ではやや時間は経過しているようだが上写真のようなキジ場も発見。後日白髪岩山頂付近では熊も目撃し、熊よけの鈴などは必需品。 筆者初回登山時は山頂付近の岩場で、冬毛も美しい薄クリーム色のテンに1分ほども至近距離で威嚇されてしまった。付近を荒らさないよう、また出逢っても可愛いからと食べ物など与えたり残したりしてはいけない。十分注意のこと。 |
ガ イ ド (2013年11月 2日現在) |
甘楽町那須から「林道稲含高倉線」に入ります。秋畑稲含神社を左に、トイレのある神の池園地を右に見て過ぎ、大きくUターンしてすぐの右路肩に3〜4台の駐車スペースがあります。駐車場所から100mほど先の登山口を左に登れば一の鳥居。 一の鳥居正面の秋畑稲含神社/夫婦欅方面へ。わずか先の分岐を左に夫婦欅方面へ入るとすぐ、右写真の伐採地から稲含山が望め、付近は新たに桧の苗木が植林されています。 |
新緑や紅葉の美しい巻き道を緩やかに登りいくつかの小尾根を回り込みます。やがて左写真の桧植林をトラバースするようになると主稜線はもうすぐそこ。 右写真は主稜線最低鞍部より巻き道側を振り返ったところです。写真右の急斜面をトラバースして合流してきますが、この写真側から見る逆ルートはやや分かりにくい。 |
最低鞍部すぐ前の岩塊を左右どちらからでも巻き(縦走路は右が正解ですが、現在は左にはっきりした巻き道が付いています)、少しで下仁田側を巻く道となります(左写真)。この付近、筆者初回紹介時は背丈ほどの笹や藪に阻まれましたが、現在道こそ相変わらず細いものの写真のように笹や藪は皆無。 主稜線に戻るとハイキングコースのように平坦で快適な尾根道となり、この日は木漏れ日と紅葉がきれいでした。 |
間もなく甘楽町最高峰JP(ジャンクションピーク1377.5m峰)への登りが始まり、やはり下仁田側からの巻き道となります。最近は市郡境界を直登するルートに踏跡もありますがそれは復路で下るとして、登りは往年の縦走路を歩きたいですね。上写真2枚の道はまだわかりやすいところで、薄い笹原ながら言え消え入りそうなところもあるのでルート取りは慎重に! |
再び主稜線に近づくとやや急斜面をトラバースするようになり、やがて左写真でJPを少し過ぎた主稜線と合流。 右写真は合流点より白髪岩方面へ続く縦走路。反対側に緩く下るとすぐJPですが、それは復路で寄ってみましょう。 |
縦走路は1461m峰ピークは通らず、1400mを過ぎた付近から右への巻き道となります。ところがこの先1461m峰西斜面はカラマツや白樺等除き左写真のように雑木が広く伐採されたまま横たわっており、歩きにくい上に縦走路もすっかり消えて通過がちょっと大変。雑木を跨いだり乗り越えるため通過しやすい位置を探したりしていると方向感覚を失いやすく、初めての場合は磁石と特に地図は必須。往路復路とも緩く下る西尾根に誘導されやすく要注意! 状況によっては主稜線から1461mピークに登り上げるルート取りの方がミスを防げるでしょう。 正解ならやがて右手下に右写真の平坦地が現れます。周囲を囲まれた凹部で水の溜まることもあるのか平坦地内は木々もまばら。 |
縦走路を正確にトレースしていくと、左写真のように白髪岩西斜面の薄笹原をトラバースするようになります。 やがてトラバース道が最高点に達した付近で前方には路岩が散在する石庭が見えます。左手はもう山頂ですが目立った登路はないので、その最高点付近から右写真の石庭を見下ろしながら高みを目指してジグザグに登れば問題ありません。 |
辿り着いた山頂では原三角測点が迎えてくれます。左写真向こう側の山陰は西峰。こちらの東峰はご覧のように現在は樹林の中ですが、西峰の肩からは南西面を中心に良い展望です。 右写真は逆方向で、後ろの丸い盛り上がりには図根点があります。 |
山頂を後に往路を戻ります。1461m峰周りの通過は前述のように方向を見失わないよう注意が必要。 やがて往路で登り着いた主稜線をまっすぐ進むとすぐ丸い盛り上がりの小ピークがあり、その20mほど先に右写真のJP三角点があります。大木の前にあるのが1377.5m甘楽町最高点。少し離れた馬酔木の下にもう一つ古めの石柱があります。 |
JPからの下りは見通しも良いので稜線沿いの薄い笹原の市郡境界を直線的に急下降します。下降途中から振り返るJP方面(左写真)と間もなく往路と合流する付近を見下ろします(右写真)。 後は忠実に往路を戻ればOK。もちろん時間と体力があれば往復いずれかで稲含山を訪ねてもいいでしょう。 ⇒こちら |
全面更新 2012年 1月20日(初回) 新規追加 1999年11月12日 |
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